梯子を外されている自民党。

1) この二日間は、 糸魚川・羽咋・能登島にいきました。
 能登半島には、西側の羽咋と、東の富山側の氷見・高岡があります。 
 この中間に、南北になだらかな宝達丘陵が延びていて、
 この中に、モーゼの墓がある という伝承があります。
 
 羽咋にはUFO目撃情報が多いのですが、ここに、気多大社があります。
 祭神は、大国主です。 この正体が、日本国家成立のなぞを解く鍵です。
 私は、BC330頃、ペルシャを離れたヘブライ人が日本列島に来たと確信して
 いますが、その当時の、日本列島の統治の中心は、信濃川水系にありました。
 
 ヒスイの響きで、縄文人・稲作民・海洋民を融和させる、女性ジャーマンの
 ヌナカワが、列島を纏めていましたが、彼女に会いに来たのが、ダンの長です。
 これが大国主の正体です。
 彼女に日本列島での国つくりが認められると、ダンの人間は、ヘブライ人共通
 の大恩人モーゼを、 この能登半島の根っ子の山中に祀ったのでしょう。
 能登島から 中野に戻る途中、七尾市の気多本宮によりました。
 ここの正式名称は、能登生国玉比古神社(のとついくくにたまひこじんじゃ)で、
 大己貴命が祭神ですが、他に、スサノオと奇稲田姫がいます。
 開化天皇よりも前の考元天皇時代にできた神社(AD2世紀)なのですが、
 アクセスは駅のすぐ近くに関わらず、本当に不便で、ガイドブックにも、
 載っていません。
 明治以降、国家・行政から、如何に惨い扱いを受けていたのか、わかります。
 この七尾の気多本宮には、今でも、羽咋の気多大社から、馬が来る神事が
 あるのです。
 亀岡の小幡神社や、熊本の幣立と同じく、いずれも、記紀神話のインチキを
 吹き飛ばし、倭国建国の真実が、浮かび上がってくるところです。
 
2) クリントンの電撃、訪朝。 
 さて、その昨日、中野への帰りに、北陸道を走っているとき、
 ラジオの中で、クリントン元大統領の、電撃訪朝を知りました。
 麻生総理が、しきりに、民主党の安全保障政策を非難しているときでした。
 戦後の、東アジアの有事、とは 何だったのか?
 ソ連時代は、北方四島の帰属問題で、 アメリカは、日本とソ連を対立させ、
 ソ連崩壊後は、今度は、北朝鮮を、日本にとっての狂犬国家に仕立てました。
 アメリカが日本の安全保障を担うとは、実は、日本の国家を丸ごと手篭めにするために、
 次々と周辺に「脅威」を演出し、それにあわせて、日本のメディア世論を操作し、
 莫大な資金を、日本政府に軍事に注ぎこまさせてきたのです。
 
 自民党は喜んで(特に、岸信介・福田赳夫の清和会)、そのアメリカの演出を歓迎し、
 防衛族たちは、北が、実際には、攻めることはない(できない)と実感しながらも、
 予算を多くとるために、よろこんで、前のめりで、それに付き合ってきました。
 しかし、国民世論を喚起できるほどの、「ちゃんとした脅威でないと困る。」
 それが、拉致被害の発覚でしょう。
 拉致は、本当に悲しい事件です。
 これは、北側にすれば、日本と外交上、戦闘状態のままである国家として、 
 必要な人材の拉致は、国家生存をかけた国家建設上の、非常手段の一つでした。
 
 ソ連が消えてから後も、東アジアで日本支配をすすめるために、
 北朝鮮を、「狂犬」として、追い込んだままにしておく。
 
 これを アメリカ(軍事産業=スカル&ボーンズ)は狙い、ミサイル発射まで、
 演出させましたが、日本の自民党は、その流れに沿って、軍事強硬論、なかでも
 核武装まで、言い出すようになりました。
 酔っ払いの中川大臣は特に積極的で、 あなたとは違うんですの福田大臣も
 この核武装を支持していました。
 しかし、 これは、アメリカにとっても、属国の越権行為 でした。
 
 北朝鮮が打ち上げた最初のミサイル(実は人工衛星)は、日本の軍事拡大をもたらし、
 アメリカ戦略を利するものでしたが、 その後の2003年のミサイル発射や
 地下での核実験が、本当に北だけの技術力でできたのかは、大いに疑問です。
 私の見方は、
 いつまでも、北をおもちゃにして、日本を脅し続けるアメリカに対し、 
 「それなら、アメリカ自体まで脅せるほど、北を強大化させてやれ」と、 
 自民党ではない、日本のもっと別のところから、北に入れ知恵したのではないか、
 と考えています。
 
 「全く放射能が漏れない 地下核実験に成功した」 って、
 皆さん信じますか? どうやって、検証します?
 しかし、外交上は、表向き、これで、北朝鮮は核保有国です。
 アラスカ・ハワイにまで核爆弾を飛ばせる国として、
 国際政治は扱わねばなりません。
 北を おもちゃにする のを やめる。
 
 しかし、それでは、困るのが、日本の防衛族です。
 こうした事情を見抜いているのが、 中国であり、そして、 イギリスです。
 今、日本は、選挙の真っ最中です。
 このタイミングで、クリントンが、オバマの特使として、金正日に会いました。
 
 金正日の体が、まだ言うことを利くうちに、
 アメリカに、北の「おもちゃ状態」をやめさせて、 東アジアを安定化させる。
 これは、日本と、中華民族の、それぞれの「奥の院」の意志でしょう。
 
 今回のタイミングは、2日前の「米中の戦略対話」の直後に、決まったのでしょう。
 
 今、自民党は、完全に、アメリカから、梯子を外されています。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。