「ヒロシマ」の日

 20世紀の負の遺産。
 人類初の被爆地、 ヒロシマ。
 なぜ、この地が選ばれたのでしょうか?
 広島は、確かに、日清戦争以来の軍港でした。
 しかし、それだけでしょうか?
 日本は、昭和になって、最大の貿易国アメリカと 
 ハル・ノートをめぐって、戦う破目に陥りました。
 その要求は、満州事変の前までの状態への回復でした。
 満州にいき、日本軍は一体、何をしたのでしょうか?
 そのとき、アメリカとは、どんな関係だったのでしょうか?
 私たちは、満州の奥地で、 陸軍731の石井部隊が、
 臓器を切り取ったり、細菌を使った人体実験していたのを知っています。
 その石井部隊関係者は、 戦後、アメリカに引き取られ、
 東京裁判で、裁かれることもありませんでした。
 日本軍は、満州の大地で先に暮らしていた人間を、人間と扱わず、
 農地を収奪し、満州国を建国した後には、 一部で、こうした、鬼畜の
 扱いをしたのです。
 背景に一体何があったのでしょう。
 中国大陸は、辛亥革命後、各地で軍閥が生まれ、
 さらに多くの匪賊・馬賊が出没する中、1921年に共産党が誕生します。
 孫文死後の1927年以後、日本で軍事訓練を受けた蒋介石が、
 共産軍の掃討作戦を展開する、内戦状態になっているとき、
 大陸に入り込んだ日本軍は、 満州国を作り出したのですが、
 その背後に、 アメリカの影響は なかったでしょうか?
 安部晋三の祖父、岸信介は、その全貌を知っていたはずです。
 それゆえに、 A級戦犯として巣鴨プリズンに入った後、
 今度は、戦後のアメリカの日本支配のために釈放されているのです。
 これが、福田・森・小泉につながる、自民党の清和会の出自です。
 私たちは、再度、銘記しないといけません。
 満州国での表向きの美しい物語の裏側に、悪魔の所業がありました。
 その悪魔の所業の成果を、アメリカは独占しました。
 満州国で躍進したのは、満州重工業・日立などのグループです。
 ここと、アメリカは、どのような関係があったのでしょう。 
 ハル・ノートは、 中華民国の駐米大使の胡適が日本軍の撤退を
 求めて書かせたものです。
 その前年には、 蒋介石と共産軍は、抗日戦線を作っていました。
 ハル・ノートが出た時点で、日本は対米開戦を決意し、 
 パールハーバーを、攻撃します。
 
 これにより、 アメリカでは、リメンバー・パールハーバーとして、
 本格的な戦争体制を整え、
 そして、アメリカは、日本軍の海外進出の拠点の広島に、
 核爆弾を落とし、一瞬にして 20万人を殺しました。
 今度は、私たち日本人が、 人体実験の対象になったのです。
 
 そのアメリカから、まだ、謝罪がありません。 
 戦後の日本は、国家総動員の官僚機構はそのまま残り、
 岸信介たちがつくった自民党を通じ、日本の私たちの血と汗の成果は、
 アメリカに吸い出される仕組みが、いまだに続いています。
 敗戦国である以上、カネが引き出されるのは、致し方ないとしても、
 それが、何に使われているのでしょう。
 明るい、豊かな未来のために、使われているでしょうか?
 満州事変の前、 孫文の死去から、日本の敗戦まで、
 日本とアメリカにどんな関係があったのか?
 本当に、冷静で、厳密な、調査が必要です。
 なぜなら、そこが今につながる、日本の戦後を、決定しているからです。
 
 戦後の経済発展といっても、 ここまで壊された故郷の風土と、
 人間の柔らかな感性を、どう取り戻すか、これが課題です。
 それは、そのまま、 地球の人間社会の復興の道です。
 
 民主党政権になったら、 すべてのタブーをとぱらった議論ができる
 ようになるかどうか、 私には、ここが関心事です。

講演会に参加しませんか?

講演会(皆神塾)を毎月開催しております。時事問題から、歴史、経済、宗教等々様々な分野についてお話します。
Youtubeやブログで新井を知ったという初めての方でも大歓迎です。最新の講演会については下記バナーよりお申し込みください。


ぬなとショップおすすめ商品

『瓊音倶楽部』『皆神塾』のご案内

何のために、私たちはこの世に存在するのか?
この問いは、6000年前に文明が始まった時から続いています。
瓊音倶楽部では、この問いに対して、人体(機能)と心(魂)からなる「人間」を見つめます。
人類は、文明を生み出しましたが、それによって生きている人間の喜びが、つぶされては意味がありません。
どんなに喜び、生きるのか?私たちは、皆さんと一緒になって考えていきます。(注)「瓊音」とは、全てのイノチのヒビキのことです。

『皆神塾』:文明アナリスト・新井信介を中心に、隔月で開催する勉強会です。時事問題から、歴史、経済、宗教等々様々な分野の問題を解き明かしていきます。

(注)『皆神塾』は隔月で開催しており、講演内容はDVDに収録して販売しております。
詳細については「瓊音ショップ」をご覧ください。

『瓊音倶楽部』:会員制(有料)で、毎月1回情報誌をお届けしています。
「皆神塾」や「ブログ」などでは、お伝えできないようなオフレコ情を含めて、「明確で強いメッセージ」を会員限定でお届けしています。

また、月次でレポートをお届けするだけではなく、様々な特典がございます。詳細については、以下の「瓊音倶楽部のご案内」(PDFファイル)をご覧ください。
》瓊音倶楽部のご案内(PDFファイル)

「皆神塾」「瓊音倶楽部」についてご興味のある方、ご不明な点がございましたら、下記問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
》お問い合わせ

この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。