BC323年にアレクサンダーがバビロンで世を去った後、
彼が理想としたヘレニズム世界はどうなったか?
そして、 血統によって、世界神(YHWH)とつながるとするヘブライズムは?
ここから、 中華帝国も 古代出雲も、 ローマ世界も始まっています。
ちなみに、中華帝国を作り出した嬴政(えいせい)の生涯について、以下、挙げておきます。
BC259年、秦の公子政(後の始皇帝) 生まれる。
BC246年、太子政が即位する。始皇帝に。
BC237年、始皇帝23才の時、相国(実父)の呂不韋(りょふい)を追放して国政を握る。 以来17年間に韓・趙・燕・楚・魏・斉の六国を併合。
BC221年、斉を滅ぼし、ついに天下を統一する。
BC220年、第一回巡狩。度量衡、通貨の統一に乗り出す。
BC219年、第二回巡狩。泰山にて封禅の儀。 その前、斉の方士、徐福に東海に薬草を探させる。
BC218年、第三回巡狩。張良が始皇帝の暗殺を図るが未遂に終わる。
BC215年、第四回巡狩。燕の廬生に仙人を探させる。
BC210年、第五回巡狩。 始皇帝、之罘(しふ)にて自ら大魚を採るが、平原津にて病気となり、沙丘にて崩御。
この始皇帝は、自らを「朕(ちん)」と呼びましたが、
日本では、明治維新後に、伊藤博文は、それを、明治天皇に言わせています。
日本の近代化の本質を知るには、この中華帝国の成立の意味も、きちんと知る必要があります。
ちなみに、この始皇帝の統治方法に反発した人物で、「日本建国」にも関わる重要人物が二人います。
一人は、徐福。 ・・・BC219「泰山封禅」の直前に 日本列島に来ています。
もうひとりは、AD702にそれまでの「倭国」の国名を「日本」にするのを認めた、武則天(則天武后)です。
日本文化の本質を考える時に特に重要なことは、始皇帝が通貨を統一した後、この日本列島では900年以上に渡り、ずっと通貨がなかったことです。(大陸からの輸入通貨は、イエスが活躍した王莽時代に「貨泉」が入ったが通貨としては全く流通しなかった。天智が667年に近江大津宮を作るときに「無紋銀銭」が配られたが、これは賃金であり通貨にならず、また、天武は683年に「富本銭」を作ったが、これは試作品のみで終わった。正式な通貨は、708年の「和同開珎」が初めてだった。)
政府が消費税をアップしようとする今、 皆さんは、この問題を、どう考えますか?