お互いに攻撃せずで、中国もアメリカも国家存続。で、日本は?

こんにちは。 米中首脳会談の様子をNHKは、以下のように報道しています。

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130609/t10015175321000.html

私たち日本人にとって、懸案だった尖閣については、オバマの主張はこれまでどおりです。

「主権問題に関わらない。よく話し合って」

自分たちが、領有権を曖昧にしたことを、絶対に認めない。そして、中国の主張を否定しない。

東アジアに軍事的に関わり続けるためにも、「尖閣」が必要なのです。

 ただし、今回、はっきりしたことは、

①軍事衝突には、ならない。(させない。望んでいない)

②自分から積極的に解決に動かないことで、日本からの軍事費の負担を、引き続き引き出す。

③日中間に解決に向けて主導させ、平和への方向に向わせるが、日本を独立させない。

これは、尖閣に関連したことですが、元々、中国の共産党政権については、アメリカ国内では、この政権を崩壊させるという考えの人間もいました。これに対し、中国では、アメリカの中枢に入り込んで、かく乱工作で対抗しようとの考えもありました。この国家同士の戦略次元について、お互いに、存在を認め合ったということ。

 米中間の最大の問題は、サイバーテロ、そして、国家の枠組みを壊す内紛。

 中国には、チベット、東トルクメニスタン、法輪効、環境問題、人権問題があり、これをつかって、アメリカは、揺さぶりをかけてきました。これについては、今後は、裏からの画策ではなく、正面から改善を国際社会の声として求めるのでしょう。 きっと オバマと習にとっては、 

 両者は、大国の首脳として、まず、メンツがたつこと。

 そして、 個人として、地球上、どこでも自分の財産が保全されること。

これが本音。そして、これが、現実。

さあ、こうした中で、日本はどうなるの? 

「尖閣」について、オバマが「話し合え」というのは、「ここに領土問題ある」と言っているので、 安倍政権のいう「存在しない」ということは、否定されています。 

まして、日本が、アメリカを離れて、独自で東アジアに動く(基盤を確保する)ことも、認めていません。 彼らの意識では、日本は、上納金を差し出す、合衆国内の一つの州のような存在でしかないのでしょう。私は、特別行政自治区といってきましたが。

 以上を踏まえれば、これまでの「国家」の次元では、今の日本は、外交的には、軍事的タカ派の「攻め」はもうできないことを意味しているのではないか。

一方、個人の命を大切にする、普遍的なハト派の立場にたって、日本は主導権を握れるかというと、今、ある現実は、それとは全く反対で、世界中から非難される状態に嵌りこんでいます。 フクシマ第一の「現実」隠し、そして、「慰安婦」と橋下の「風俗」推奨発言。

日本がどの方向に国家(統治機構、制度設計)を変えていくことが望まれているか、もう、詰め将棋のように、追い込まれていると、私には見えるのですが。 そう見えていない安倍は、転ぶしかないでしょう。

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。