京都にある神武天皇の母親が祀られている神社は?

 8月30日の衆議院選挙で、日本の変革が始まります。
 新時代を開くんだという自覚を、みなさん、ぜひ、持ちましょう。
 
 私たちの国・日本は、 天皇をいただいていますが、
 その天皇は 皇祖神アマテラスの子孫とされます。
 
 この神話を、そのまま信じるのもいいですが、
 それでは、日本以外のヒトと、歴史の話ができなくなります。
 私は、万世一系は、 持統のときにできた、政治的な合意事項
 と考えています。
 で問題。 どこからが実在の人間なのか?
 記紀神話では、 神代の時代、人間として天下った最初の人が、
 カムヤマトイワレヒコ=神武天皇です。
 天下った場所が、宮崎の高千穂。
 そして、 瀬戸内海を東征して、紀伊半島を回って、
 奈良の橿原で、即位したことになっています。
 その神武天皇には、母親がいることになっていて、
 京都に祀られています。 どこか、わかりますか?
 京都には、 上賀茂、 下鴨、 松尾大社、 八坂神社、 蚕ノ社 とか、
 いろいろありますが、 この神武のお母さんが、祀られている神社はどこでしょうか?
 答え  
  下鴨神社の摂社の、 河合神社 です。
  ここは、鴨長明ゆかりの神社です。
  下鴨神社は、 ヤタカラスが、集まるところとしてもしられます。
  また、御手洗(みたらし)団子の 語源となった 「御手洗」の池 がありますし、
  ここで孝明天皇の実子睦仁 が、大納言家の中山慶子から生まれています。
  なぜ、上賀茂神社 でなく、下鴨神社に、
  神武の母の 玉依姫が祀られているのでしょうか?
  そもそも、上賀茂と下鴨とは、何が違うのか?
  明治の那珂通世博士は、神武の即位年をBC660年と割り出したのですが、
  その根拠なり、計算式なりは、何だったのでしょうか? 
  この年代の意味を知るには、世界史の知識が不可欠です。
  そして、そのとき、玉依姫の存在と、その意義・意味が、明確になります。
  
  北イスラエル(BC722) と、南ユダ(BC597)が国を追われた、
  その中間年が、だいたいBC660年です。
  どうも、明治政府中枢は、恐ろしいほど正確に、日本列島にどのようにして
  王権ができていったのか、その成立過程を知っていたと考えられます。
  当たり前のことですが。
  この河合神社が、今年、整備されています。
  どうも、とても大きな意味を持つようです。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。