二つに分かれる日本人。未来はどちらにあるか?

明日からの勉強会のために、以下の植田さんのブログを転載します。
「お上」を信じたる人間は平気で真実を無視し続ける権力を、のさばらせます。
ひとたび出来上がった権威は、利益集団となって、自己保身をすべてに最優先します。
この国では、未来を掴み取るために、ここと立ち向かわなければなりません。
植田さんは、怒りを通り超えていますね。
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<<< 東京・放射能汚染が現実となった >>>
投稿者:ウエダ 投稿日:2011年 6月 8日(水)23時48分59秒 編集済
 こんばんは、皆さん、植田です。
 東京もやられましたが、無視しましょう。
 3.11はなかったのだ、と。
 安全神話は永遠です。
 律令理性社会を維持するために。
 そうでない人は、小出氏の最新の「たね蒔き」インタビューです。
「・(東京を初めとして東日本各地の下水処理施設の汚泥から放射性物質が検出されている。
 東京都大田区の下水処理施設では空気中から毎時2.7マイクロシーベルトの放射線量が検出
 されたが?)0.05マイクロが普通だから、その50倍であり、とても高い。
・(これは原発から230キロ離れた場所だが?)下水処理場の汚泥には濃縮されて出てくる。
 これから多くの場所で出ると思う。関西でもそれなりの濃度になるだろう。空気中に広がった
 汚染が下水に流れこんでくるが、下水処理場は水を処理する過程で汚泥を生み、そこに濃縮さ
 れている。
・(東京都は、検出された場所は屋内であり、敷地境界で計測したら問題ない数値だったため、
 誤解を招かないために公開しなかったというが、敷地内に留まるものなのか?)
 下水処理場の汚泥はコンクリ等の材料として使う。今後はそれをやってはいけなくなり、
 汚泥の処分がポイントになる。
・(配慮して公開しないというのはおかしいと思うが、どうか?)
 おかしい。下水処理場が毎時2.7マイクロシーベルトという場所になっているのであれば
 放射線管理区域 にして管理するための手続きも必要なはず。
・(作業員の方も普通の服装では?)
 被曝管理もしていないはずで、これまでにどのくらい被曝したかも知りえないまま今に至って
 いる。
・(パニックを恐れて情報をストップするのはまかりならんと思うが?)
 そう思う。マスコミも 留意してほしい。
・(下水処理場で焼却した灰からは1キロあたり1万ベクレルを超えるセシウムが検出された)
 すごい量だ。そんなレベルの放射能を取り扱ったことは私は一度もない。
・(国は汚泥をセメントとして再利用することを進めている。セメントや肥料にするにあたって
 1キロあたり100ベクレル以下になっていれば問題ないとしているが?)
 何度も言うが放射線はどんなに微量でも危険。100ベクレルでも10ベクレルでも危険。
 社会的にどこまで受け入れ可能なのか判断するしかないが、いま出ている汚泥は猛烈な濃度
 であり、始末の方針を示す必要がある。
・(国が汚泥の汚染の基準を定めたのは5月で、それ以前の分は既に出回っている。セメント
 にして道路を舗装したら放射線が出てくる?)
  飛び出してくる。
・(1キロあたり100ベクレルのセメントで建物を作ったとしたら、汚染物質で覆われた
 建物になる。キロあたりは小さくても大量に使えば積算されるものか?)
 もちろんそう。それは勧められないが、いまや地球上すべてが福島の放射能で汚れている。
 事故を招いた日本という国は、汚染から逃れられないという覚悟を決めるしかない。が、小学校
 には使わないというような配慮はあってしかるべきだ。
・(江東区の保護者の会が、東京都の汚泥処理施設近くのグランドの土から高い濃度の放射性
 物質が検出されたと発表した。どういう風に考えたらいいか?)
 汚泥処理施設で焼却して処理しているのであれば、煙にのって放射性物質が大気中に出てきて、
 それが周辺に汚染を広げていることはあり得る。放射性物質が出ているのであれば焼却は止める
 べきで、続けるならば適切なフィルターなどを設置してから行わないといけない。
・(汚泥を置いておく場所も、灰を置く場所もない。どうしたらいいか?)
 分からない。こんな事故が起きてしまったから、これからは今までと違う世界に生きるしかない
 と思っていただくしかない。」
 http://hiroakikoide.wordpress.com/
 こうなると、やはり、「福島原発事故の統治論」なる、事故以後の経過を網羅できる著作が必要
 のようです。
 となると、何が一番の問題か?
 福島原発をいかに処理するか?
 放射能をどうするか?
律令理性人が原発事故に直面した時、彼らはどう対処するか、というケース・スタディーが
3.11以後、毎日展開されていますが、これから私たちはますます放射能に被曝されていきます。
安全神話に浸っている人たちは、事故はなかったものとして、これからも推進していくでしょう。
国際社会が何と言おうと、「日本はスペシャルなのだ」と。
他方、日本人も普通の人類の一員と考える人は、なぜ日本人は事実を隠すのか、を暴露しましょう。
何が、どうなっているので、日本人の推進派は、事故の事実を隠すのか?
なぜ「なかった」ことにしたがるのか?
この疑問に答えられるとしたら、統治論しかない、と。
そのうちに、すべての日本の家庭で、家族そろっての夕食を、全員ナマリのスーツを着て食べる
ことになるでしょう。
 魚は放射能汚染サカナ、飲むお茶も、放射能茶です。
 それでも政府は公言するでしょう、「ただちに影響は出ない」と。
 それが律令・日本政府です。
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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。