細川・小泉連合が脱原発組織を持つ前に、財務官僚たちが安倍にささやいた。

こんにちは。

16日の東京皆神塾は、熱心な参加者で満員でした。 このとき、「天地」と「箱庭」と「装飾」の話をしました。 

今回、安倍が解散したことは、「追い込まれての反撃」という意味で、3つの視点で捉えることができます。

その1:  これまでの戦争屋の緊張つくり路線の変更、整理。 

その2:  アベノミクスの弊害がさらに激化して、日本国中で、怨嗟が出てくる前に、増税先送りの煙幕を張った。

その3: なんといっても、野党が全く準備が出来ていない今、とにかく、自民党に勝たせ(これには過半数に達しなくても野党側を加え)、今の体制を維持する。今の体制とは公務員(人員、給与、年金)をそのままに、民間の年金だけを大博打に使い、地方の独自財源など権限移譲を認めないこと。この次元に目を向けさせない。

 こうした明治以来体制をすべて組みなおすものが脱原発での国民の一致した意見であり、その結集点になりうる細川・小泉連合が全国組織を作る前に、悪知恵に長けた財務官僚が手を打ったということ。アホの首相は、「繫栄」とは、何なのか、まともに思考したことがないから、言われたことを、そのまま、言うだけ。

 今の野党は、民主党を筆頭に、「脱原発」で自民と対立軸を作り出すことは不可能でしょう。

財務省は知っています。「311」から5年目になる来年3月では、「被曝被害」がさらに如実に出てくるので、2014年11月の今なら、まだそこに焦点が当たらない。そこで官僚たちが安倍にささやいた。(首相なんか誰でもいい。大切なのは、自分たちの存在、権限、待遇の維持)

これを海外から見たら、「日本は、目先のカネと体制維持に、自爆から自己消滅に向っている」と映るでしょう。

12月14日の投票のあとに、どんな世界が広がるか?

「繫栄」に向けた、「国家統治」と「世界運営」の、「代替案」を用意するまで、 私たちは苦しみます。

政治を、すでにある枠組みでの、低次元の「コップ」の争いにするのが、官僚たちの常套手段です。

日本人が、人類全体の「天地」の話から、国家の意義、国家の中での個々人の繫栄とは何か、を話すまで、彼らの天国は続きます。 経済界は経団連を中心に彼らには逆らえず一体です。 今の日本では、「天地」次元で、国のイヤサカを話すときは、「枠」を離れ、「自然(蜂や豚や花など)」に向かい合うしかない。 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。