「アジア新時代」への幕開け。

 クリントンの電撃訪朝から、時代が大きく動いています。
 
 新時代が始まっています。
 金大中氏が死去し、北朝鮮は、弔問団を派遣ます。
 これで、韓国の李明博政権と、関係が回復します。
 日本には、アメリカから、シリコンバレーの弁護士だったルース氏が、
 駐日大使として赴任しました。 
 日米同盟の再確認ですが、今回は、 これまでの同盟とは、
 意味も質も変わります。 
 オバマは、核廃絶を国家方針にした上で、このルース氏を任命しました。
 特に、シリコンバレーそのものが、もともと、華僑の投資でできた町です。
 アメリカの軍事力・情報力と、日本の産業力をどう使うか、
 新しい哲学が、試されます。
 これまでの、ブッシュ政権とは、全く異なります。
 これは、 無限のフロンティアを前提に、 領土や資源の
 分捕り競争を演じてきた、 「力」の論理からの脱却です。
 有限の地球に、68億人の人間が暮らす、平和で豊かな環境を、どう作るか、
 日本を政治的にも、どんどん、表に引き出していく、その舞台の設定です。
 今、ちょうど、選挙の最中。
 もう、アメリカの代官所だった自民党は、役目を終えました。
 
 背景にあるのは、アメリカの軍事主導(ネオコン)路線の完全崩壊と、
 数字のみをいじくった虚構の「富」では、地球環境の上に、安定した
 人類の生活圏を作れないという、人類の英知たちの共通認識です。
 20世紀は、人類活動のエネルギー源となる原油を、如何に抑えるか、
 これが、かつての海賊の子孫が作ったアメリカ帝国の作戦本部(=
 エール大学の秘密結社 スカル&ボーンズ)の課題でした。
 当時は、そこに科学的知見も集中し、強大な政治権力が、発生していました。
 21世紀になって、日本では小泉内閣の時代、ここの人間と仲間のものたちは、
 世界中で、これまでの文明では、地球環境が壊れるばかりだ、との認知が広まる
 につれ、原油の時代がもう続かないこともあり、とにかく、将来に備えるべく、
 最後の荒稼ぎ に入りました。 
 それが、「911」と「イラク戦争」
 強引に、<テロ>を演出し、 ロシアも中国も味方につけましたが、
 その結果、本当の、テロ組織も、処々に、 産んでしまいました。
 2000年まで全く景気回復ができなかった日本の経済界は、 この「911」で、
 「貧困はテロの温床」との合言葉で、先進国の資金が、途上国に流れることを
 もろ手をあげて賛成しました。 それが、ゼロ金利(円キャリートレード)。
 
 中でも中国に、日本の資金がドルになって回りだすと、需要が喚起され、
 一気に、日本では輸出が回復し、同時に、各企業で、技術革新が進みました。
 このとき、経済成長を煽る株屋たちのいい加減な情報が溢れ、資金は、
 何重にも信用創造が繰り返されて、どんどん膨らんでいき、地球全体に、
 資源と市場と低コストをもとめてどんどん流れ、途上国では工業化がすすみ、
 情報や価値観で、地球の一体化の方向が加速しだしました。
 
  同時に、環境汚染。 マネーの過剰流動での資源高になりました。
 それが、 サブプライムローンで、破綻。 
 昨年10月には、 世界経済は、 止まりました。
 11月のG20で話し合い、やっと、不良債権を切り離し、世界経済は回る状態に
 なり、 各国の財政出動が始まっています。
 今、国際政治では、途上国の需要の発掘と、環境問題に如何に対処するか、
 が、新たな権力を、生んでいるのです。
 これには、国際的な、平和な環境は必要です。
  
 そのとき、今の日本は、その解答を、 持っていますが、
 それを生かしきる体制にはなっていません。
 自民党では、根本的な変革は、不可能です。
 国家の「経営資源」の分配の、そのルールの変更は、
 既得権益者に、相当大きな痛みをもたらします。
 民主党政権になって、どこまで、変わるのか。 
 あるいは、変えられるのか。
 アメリカと北との関係改善は、 単に外交面だけでなく、
 実は、日本国内での、情報空間と 権力のあり方まで、変えていきます。
 そして、ますます、共通の 歴史認識 が 大事になります。
 近代化(明治維新から、第二次大戦) と、 日本の国家の始まり。 
 菊のカーテンが、何を隠していたのか、 私たちは、知ることになります。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。