お奨め図書『日本の本当の黒幕』~帝国の秘密とテロルの嵐(成甲書房)~by鬼塚英昭

 こんにちは。

坂本龍馬、岩崎弥太郎を輩出した土佐の出で、維新後も日本政府の重鎮でありつづけた田中光顕。

この人物は、長寿を全うし、終戦後まで生きていました。享年95歳です。

鬼塚氏は、この人物に「光」を中てました。(私は、「田中」姓が気になります)。

この中で、私が一番面白い、と感じたのは、伊藤博文のハルピンでの暗殺事件です。これは、日本の明治以来の権力構造が、用意してきたものと、謎解きします。

この事件の下手人となり、今でも韓国の大英雄とされている安重根は、「伊藤は、孝明天皇を殺した」と裁判で主張したのですが、彼は実は日本人によって用意されたテロリストでした。伊藤は、朝鮮併合反対論者でした。 

 この事件で、孝明天皇暗殺が表の公式記録に出て、しかも、朝鮮併合が実現可能になりました。

 これがハルピンでの伊藤暗殺事件の成果です。

ところで、日本社会で、どうして、いじめが多いのか?

 それは、国家権力(近代国家の統治の枠組み)が、ほんとうに、後ろめたいところから出発しているからです。

日本の近代国家は、攘夷を言っていた孝明天皇の暗殺から、スタートしています。そして、戦後のスタートも、昭和天皇が、自らが日本の軍部を棄て去るために、あえて負ける戦争にしたことから始まっています。

権力を奪取し、確立するために、自らが犯した人間性に悖る罪状を、いつまでも隠しておきたいがために、自分が纏った権威に対し、正当性に疑念を抱くものには、徹底して、陰惨な処遇を与えてきました。その一方、その権威を進んで褒め称えるものに、お駄賃をあげます。そのとき、「天皇の権威」を身に纏ったのです。

あたかも、「神になったイエス」の権威を纏ったバチカンのように。

今の天皇家の血統は、太古の過去から連綿と続いていると明治政府は御伽噺を創って、囃したて、それを昭和天皇が人間宣言した後も、アメリカとともに国家としては曖昧なままにして、明治にできた特権層と官僚制度をそのまま維持してきたのです。「12歳の国民」は、どこまでも騙しとおせると。

戦後、明治にできた特権層と官僚たちは、アメリカによって揺さぶられます。アメリカは、統治のセオリー、「デバイドアンドルール」を占領下の日本で実践するために、児玉誉士夫や岸信介を抱え込むだけでなく、戦前の権力に対する対抗勢力として見つけ出し、政治勢力に育てあげたのが、列島内に住む「特定少数者集団」です。これには大きく分けて、平安京以来の天皇の権威を否定するものと、昭和期に日本列島に入り込んだ半島系住民がありました。また、アメリカの軍事戦略上の基地や原発の立地の自治体には、カネと各種優遇を施すことで、飼いならしてきたのです。

今、グローバリズムと、経済効率がこの陰湿な国家を動かします。 ここから離れるには、「自分の華」を咲かすしかありません。

ps: 私が、2006年ごろ、日本の「奥の院」関係者から、直接に聞いた一言です。 ご参考まで。

   「笹川良一 と 池田大作。 ああいった人間は、一代限りでいい。」

  

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。