「我々の問題の根源には、シオニスト体制と覇権体制の存在がある」at「イスラーム覚醒青年国際会議」

 東京外国語大学では、中東のニュースを翻訳して、ネットで公開しています。http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html

今、イランとイスラエルをめぐって、戦争の危機をいう人間がいますが、以下のニュースは、物事の本質を良く捕らえています。

http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html

「イスラーム覚醒国際会議」が開幕:イラン大統領「アメリカに民主主義はない」(上)
2012年01月30日付 Jam-e Jam紙(イランのペルシャ語新聞)

 

 イラン・イスラーム共和国大統領は、「民主主義がアメリカおよびその同盟諸国の銃身から放たれるようなことはない。彼らは貧困と屈辱感以外、何ものも〔世界の〕諸国民に与えることはないだろう。そもそも彼ら自身、われわれにプレゼントしようと考えている民主主義と自由を享受していると言えるのだろうか?」と語った。

 マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、世界73ヵ国の若者1500名が参加する「イスラーム覚醒青年国際会議」の開会式で、「覇権体制〔=欧米諸国〕は西暦でいうところの昨年、600億ドル〔約4兆5700億円〕以上の武器をわれわれの地域諸国に売りつけた」と述べたうえで、会議出席者に向けて、次のような問いを発した。「一体何のための武器なのか?平和、自由、民主主義のためなのか、それとも殺戮、戦争、対立を作り出すためなのか?私はここではっきりと宣言する。正義、自由、尊厳は〔世界の〕すべての諸国民の権利だということを」。

 大統領は「なぜ彼らはシオニスト体制を打ち立てたのか?」との問いを提起した上で、「石油を掌握し、中東における人民的・革命的運動を抑え込み、預言者たちの真の生誕の地であるこの地域を支配するためである。これが歴史的な計略であるのは、明らかだ」と自ら答えた。

 同氏はまた、「この地域の人々が抱えるあらゆる問題の根元には、シオニスト体制と抑圧者たちの存在がある。100年前、一部の人間が過ちを犯してしまった。西洋諸国が我々の地域を支配しようとやってきた時、誤って彼らと手を組んでしまった人がいたのだ。それが彼ら〔=シオニストと抑圧者〕による100年にわたる地域支配の原因となったのだ」と語った。

今日の世界における民主主義のレベル

 大統領はさらに、「我々の問題の根源には、シオニスト体制と覇権体制の存在がある」と述べたうえで、「もしわれわれの地域を〔かつて〕独裁制が支配し、現在もその一部を支配しているのならば、その根本原因を覇権体制とシオニスト体制の干渉に求めることが肝要だ」と述べた。

つづく

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。