平成最後の「歌会始」。陛下のメッセージは「ひまわりの種」。

以下、ヌナトクラブのメンバーからメールがありました。
そのまま、転載します。
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新井先生
今年の天皇陛下の御製は
「贈られし ひまはりの種は生え揃ひ 葉を広げゆく 初夏の光に」。
ひまわりの花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」というものがありますが、
大輪のひまわり(向日葵)の花言葉は「偽りの愛」「にせ金持ち」という意味もあります。
深読みすれば「偽りの愛の種を贈られた」とも解釈出来ます。
偽りの愛の種(の成果)が初夏(5月)の光の下で羽を広げていく。
しかし、ひまわりは夏の太陽の下で咲き誇ったあと、秋には枯れていく。
それが「稲の根本に鎌をあてがう」時期なのかも。
皇后は命乞いともとれる歌を詠んでいます。
「今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく」。
皇太子は吉野の峯を詠んでいます。
「雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に」。
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最後の皇太子の歌。
新聞発表では、長野と山梨の間の金峰山に、高校生のときに登山した感慨を詠んだと伝えられていますが、
これは、貴殿の言うとおり、吉野の金峰山を指しているとするととても面白い。
大海人皇子(天武)は671年に大津宮に行って天智に会い、槍を突き立てて抗議した後、宇治の木幡経由で吉野に籠った。そのとき、まだ若い(天智の娘の)鵜野讃良は大海人を信じてついてきた。天智は二人の後を追い、木幡を訪ねるがそこで何者かに殺される。息子の大友皇子が追っ手を放って、吉野の隅々まで調べて二人を追い込むが、それを匿って救ったのが吉野の国栖の村民たち。
 二人が新年を迎え、吉野を出立するとき、国栖の人たちは、大業を志す大海人に向かって「舞い」でエールを送った。これが、いまでも続く伝統行事の「国栖奏」です。実は、そのとき、信濃の高社山の麓(笠原の牧)では、多くの馬が育っていました。そこから壬申の乱が始まりました。
国栖奏は今年も2月18日(今年は、月)に催されるようで、私もその場にいたいと思います。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。