台風19号に備えるとき、近未来にも備えよう。自分の頭がどんな情報空間(マトリックス)にいたか確認しながら、リアルの生存確保を。

こんにちは。
関電の汚職問題が明らかになっても、メディアと検察が経団連側の味方なので、原子力行政の根本問題には、政治が踏み込まない。安倍さまは、東電を守り通すが、それを応援です。

私たちは、国家の主権者として、行政や電力会社に、求めるものは求めても、
当てにできない時代です。
「君子、危きに近寄らず」なのですが、この「危き」が今、「システムの破壊」と、「都合のいい話が壊れた人間」そのものになってきてしまいました。

システムを当てにしない。人間が、いつ、凶暴化するかわかない。
こうしたことを腹にしっかり納めながら、「最悪に備え、最善の準備をする」。
これは、まさに、戦争や大規模災害など、危機管理そのものです。

「ニューノーマル」時代。

私には、白山中居神社の禰宜さんが言った,石徹白(いとしろ)集落の智慧を忘れられません。
ここは、猛烈な雪で、年の半分が閉ざされる地区ですが、縄文時代から人は住んでいました。
過酷な生活環境は、「都合のいい話」を、その集落の構成員に持たせることができません。
崇神のときに、当時、誕生した、王権の関係者が入り込みますが、ずっと、この厳しい自然環境の中で、支えあって生きてきました。
どうも、この神社の宮司は、平安時代以降はいろいろ動いたようですが、神社を支えたのは石徹白集落のひとたちでした。そこでは、「1000人詰め」という、共通理解があったようです。
「自然の利子で、人間は生かされる」。

厳しい自然でも、そこには、恵がある。それが、自然が生み出す「利子」。
この範囲内で、暮らすしかない。これは、徹底的なリアリティーの世界です。
自分たちは、この地域に寄り合って暮らし、人口は、最大1000人まで。この千人で、支え合う。
そして、その集落の外に、何らかの経済的価値を届けながら、現金収入を得る。
それが、この地域では、白山の「護符」でした。
これを全国に売り歩いたそうです。時に、物乞いのような扱いを受けたこともあったが、白山の神の価値、ありがたさを知る人間は各地にいて、宿を借してもらい、護符を買っていただいたと。

自然の中に在ってまず、人間として助け合う。ここには「都合のいい話」はない。ただ、生きるために人間社会での「価値」を、共同で産み続ける。今でこそ、ここの農産物や、漬け物や栗の渋煮などは美味しい土産ですが、当時は、そうした農産物は、どの地域でもあったでしょう。貴重だったのは、「護符」。

今、SNSの時代です。
電力にしても、もう、地域独占の大電力企業がすべてを独占する体制は、まもなく、終わる。
特に戦後、国策にした原子力が、列島民に、一体、何をもたらしたのか? 
これは、マネーと軍事のためで、民生の為には危険なものでしかなかった。

今、石徹白地区では人口は200人ほど。冬、吹き溜まりでは10mにも達する雪が積もりますが、行政は道路だけはきちんと除雪する。これは長野県栄村の秋山郷と同じ。厳しい自然が、人間世界のもろもろの邪悪(これは、各自が、権力やマネーを意識した時から発生する)からこの地域を隔離してきた、とも言えます。

今、大型台風の襲来を前に、私が想起するのは、大陸の客家たちが作っていた円形の巨大住居です。
家族単位の個別住居では、構造的に破壊・破損の恐れがあるのなら、100~200家族が、集団で暮らせる構造物を造ればいい。円形もしくは方形にして、中に、空間を作り、そこに、畑や果樹、井戸を設ける。だいたい、4~5階建てがいい。その中に、学校も、幼稚園も、病院も、食堂、風呂も設ける。
個々の家庭の状況に応じて、部屋の広さや、アレンジは変える。昔の長屋や町内会を、まるまる囲ってしまう、という考えです。もちろん、その中には、天地人を繋ぐカミサマや、カマドの神様も、お祀りしましょう。

中国大陸では、「城」といった場合、広い平野の真ん中に、万単位の人間が暮らすために高い城壁で囲んで、その中に町を造るが、私の考えは、城跡そのものが居住空間になっている形で、そこに、個々の家庭の家がホテルのスイートルームのように続いている。
この家(城)の中では、誰もに役務(二時間程度)はあるが、マネーは発生させない。
そして、この城の外側に対し、何らかの経済価値を、共同で発生させる。
素敵なお祭り動画でもいいし、土産でもいいし、「快適さ」でもいい。

私は、明治以降の国家体制が、結(ゆい)だけでなく、個々の家族を壊し、人間同士をバラバラにして、それぞれがマネーの数字だけをみて行動し、しかも、誰かにとっての「都合のいい」洗脳情報が溢れ、それに侵されている。そこでは、とくに、このIT時代になって、人間は、あたかもコンピューターでのビット数にするような扱いの関係性、社会構成となっている。
こうしたものが、どうにも、苦手で、好きになれません。

今は、移行期。
どの方向に、自分の未来を設定するか、それは、それぞれの人の自由です。
マネーを多く持つことは、現在のシステムが順調に機能する限りは、便利さや、多くの商品の選択肢を選べるという意味で、確かに「自由度が広がる」でしょう。
しかし、今、そのシステムそれ自体が、自然側から、大改変を強制される時代に入った。これが私の理解です。

この時、何か、地球外(生命・存在)の意志が働いているのか?
大いにありうると考えます。
「金融ワンワールド」を築いた「イルミナティー」の中には、彼らとの接触をしているものも多いでしょう。
彼らは、この6000年、この人類を見続けてきた。そして、今、どの方向に導こうとしているのか?

私には、単純な「淘汰」という言葉では言い尽くせない、もっと深い意味をもつ、事態が進んでいるのではないか、と思えるのです。
それは、もしかしたら、「神の裁き」だけではなく、「神の祝福」と同義かもしれません。
個体生命としては、私も、いずれイノチを亡くしますが、まあ、どんな、お役目を引き受けることになるのか?
人類と自然(地球)は、これから、どんな関係が最適なのか?今は、どんな時代で、何を、すればいいのか?

私は、今日、中野市の名水、谷厳寺の井戸から、水を汲んできました。
命を響き合い、先人の心を知りながら、未来に向けて、今を造る。
国家やマネーといった「概念の神」に縛られた、虚妄の洗脳を解くことが、自分の役割だと思っています。

白山を泰澄が開いたというのは、国家の支配体制の枠にはめた、ともいえます。
しかし、それを支え続けた、石徹白の人たちは、その国家が語る正義よりも、自然のリアリティーの持つ「恵」を信じ、それに寄り添ったのです。
「得」や「正義」を語る欺瞞性よりも、真実。生身の人間で支え合い、繋がっている。
それを伝えあうために科学技術がある。私はこちらに、未来を考えています。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。