皆様
2019年の年賀状をお届けいたします。
その末尾で指摘した「歴史の法則」の表面化への期待が終に現実味を帯びだした感があります。
東芝に続き三菱重工及び日立が海外での原発建設計画から撤退する動きが報じられ、
「原子力と不道徳の全方位の破壊力」への内外での理解の深まりが看取されておりました。
こうした中で、1月5日付東京新聞は日本経団連の中西宏明会長が年初に際しての報道各社とのインタビューで、
今後の原発政策について国民の反対が強いのに民間企業がつくることはできないとして、
理解を進めるために一般公開の議論をすべきだという考えを示したことを伝え、関係者に衝撃を与えております。
既にご報告したとおり12月19日のNHKの「時論」(「もんじゅの後継は」)は
核燃料サイクル政策につき関係のみにその帰趨を委ねるべきではないとして
日本の原子力政策の本丸に迫る問題提起を行ったことが想起されます。
歴史の法則が永続を許さない不道徳としては
福島の汚染水対策(地下ダム建設を含む)、2号機対策、排気筒対策などの緊急課題を先送りしていること、
その口実として利用されている東京五輪などを指摘出来ます。
村田光平
(元駐スイス大使)
村田光平先生の新年のあいさつ
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。