瓊音ツアー参加の皆さんへ。白鳥陵と仲哀陵は(早くても)不比等が日本書紀編纂時に特定した、と思われます。

9月15日、16日のヌナトツアーに参加いただいた皆さん、お変わりありませんか?

ツアーの最後に堺市博物館で、羽曳野・堺の百舌鳥古市古墳群の考古学的検証のビデオをみました。
このとき、応神、仁徳とともに、白鳥、仲哀の古墳まで、5世紀前半、大体、425年前後との解説がありました。

私は、古墳造営時に、すでに、「白鳥」伝説があったことになると解説してしまったのですが、
実はどうもしっくりこずに、ずっと考えてました。

これは、どんなに早くても、不比等の時代、日本書紀編纂時に「万世一系」を示すために、後から名付けた と考えるようになりました。

特に、「白鳥陵」です。
ヤマトタケルが伊吹山の山神の毒に中り、三重の能褒野で死に、その魂は白鳥の姿になり、
その白鳥の羽が曳いて来られた地が羽曳野で、そこに、ホムダワケが埋葬された。
これが、現地に伝わる伝説です。

ホンダワケは、実在の人間です。
しかも、誉田丸山陵(応神陵)は、今でも、当地の人々により、慕われています。

それに対し、「白鳥」は、形のない魂であり、そのために、別途、巨大な御陵を、果たして、5世紀の人間が造ったのか?
ということです。
これと同じなのが、仲哀です。
仲哀は、ヤマトタケルの息子、成務の子、つまり、孫。そして、ホムダワケの父となっている人物ですが、
古事記の記載を見るように、どうも、暗闇の中で、暗殺されています。
この場所は、福岡の香椎宮です。ここは、最初は、香椎廟でした。
私見では、仲哀の崩御は、386年で、このとき、後にホムダワケになる人間が、福岡に宇美にいました。
そして山口県下関には、以下の写真のように、仲哀天皇殯葬所(華山の西の嶽)があり、菊川町の桜井八幡宮がお祀りしているようです。

伝承では、神功皇后は仲哀天皇をここに葬り、戦勝祈願した。といいます。
長府に殯歛(仮埋葬)した後、この地に、再度仮埋葬 したというのでしょうか?
 
さて、そうだとすると、古市古墳群で、仲哀陵と指定されている、岡ミサンザイ古墳の中味は何か?ということです。

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宇治から参加された森田さんによると、応神の末子で、自害した莵道雅朗子の墓について、宮内庁は宇治にある宇治墓と指定していますが、これは明治期に作られた前方後円墳で明らかにおかしい。書紀では「菟道山上」つまり朝日山に埋められたとあるが、自害した後に、御陵が造られなかったのおかしい、との声もある、とのことで、ここで、一つの仮説です。

 どうも、仲哀陵とは、実は、ホムダワケの長男とされた大山守皇子の陵 ではないか?

 そして、白鳥陵こそが、ホムダケの末子で、実子だった、莵道雅朗子の陵 ではないか?

 実態(亡骸)のない観念上の「霊」を埋めるために、巨大な古墳を造ると考えるよりも、

 ホムダワケの次男で、その地位を継承したオオサザキ(仁徳)が、自分の即位までに犠牲になった、実在の皇子だった二人を、それぞれ埋葬した、と考えた方が、リアリティーが感じられるのです。

 私たちが堺にいた頃、どうも世界遺産を指定する専門家たちの最終調査が進展していたようです。

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この記事を書いた人

新井信介

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。