卑弥呼時代の世界最高峰の鏡が、日田から出ている。

大分県日田市は、筑後川の水源の町です。
九州最大の稲作地域、筑紫平野に豊富な水を供給し続けます。
佐賀吉野ヶ里の水も、ここから供給されます。
 ここが、倭国の始まりの地です。
すでに本欄で指摘していますが、この日田の地から、
卑弥呼の時代の、とんでもない鏡が出土しています。
それも、魏志倭人伝が伝えるような、単なる銅鏡ではありません。
金銀錯嵌珠龍紋鉄鏡(きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう)と呼ばれる、
豪華な装飾が施された、鉄の鏡で、中華皇帝から直々に下賜されたものです。
この現物の復元コピーと、製造当時の全体図CGが出来上ったと、
日田市議の川崎さんから、連絡をいただきました。

年代的には、この鉄鏡の製造時期から、少し後くらいに、
奈良では、弥生の唐古鍵遺跡のすぐ近くに、箸墓古墳が建造されています。 
なぜ、これほど見事な鏡、それも、絶対に複製できない鉄の鏡が、
どこかの神社にも全く伝世されず、日田で惨たらしく、放置され、
埋もれたままになっていたのでしょうか?
そして、奈良との関係は、どうなっているのでしょうか?
そこにきっと、日本史の《国譲り》の真実が、隠されています。
その本当の理由を、日田の名家・広瀬家の人間は知っていたはずです。
この鏡は、間違いなく、倭国が中華皇帝から冊封された、その印そのものです。
その冊封から如何に脱却するか、それが、古代日本の最大のテーマでした。
持統が、伊勢神宮を作ったときには、倭国自体が冊封されていた事実を消して、
皇祖神アマテラスは、太古からこの島国にいたと、政治的に強弁したのです。
伊勢神宮にあるとされる、三種の神器の一つの《ヤタの鏡》。
歴史研究家の多くは、本人が見たこともないのに、
ヘブライ文字が書かれている、とまことしやかにいいますが、
そうであれば、それは、持統時代に、作られたものでしょう。
また、天武に祟ったという《草薙の剣》も、同様でしょう。
ともに、記紀神話と同時に、政治的に、創作されたものでしょう。
これと同じような話が、長野善光寺のご本尊 です。
いまでも、絶対秘仏といわれ続けますが、そんなものは ありません。
ないから、見せられない。これだけです。
御開帳で見せていたのは、平安時代終わりにできた前立観音像。
冷静に考えれば、子供だましにすぎません。
しかし、国家権力が強弁すれば、民衆は従いますし、
その民衆の純粋な、祈りと信仰のこころが、その像に魂を入れます。
その純粋な、祈りと信仰をもたらすもの、それこそは、
日本独自の、縄文の精神性を湛える、勾玉(の共振機能) と考えます。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。