NHK特番「史上最大の液状化」。東京湾岸の全埋立地。これは参った。

 たった今、日本橋のホテルで休んでいるとき、NHKの特集番組をみました。
東京湾にある石油コンビナートや製鉄所の土地が、今、どうなっているかを知り、
恐ろしくなりました。
「液状化」は、何も浦安の住宅地だけではありませんでした。
番組では日本の法律では、各工場内の現状をきちんと調べることができないと訴えていました。
企業側は、自社の評判・評価が落ちることを恐れ、全く実情を公開しません。
私は、この番組を見た直後、新日鉄の重役OBと 貿易用の運送会社の社長に電話しました。
両者とも、「自分は現場の様子を見ているが、とんでもないところにたくさん灰色の砂が
噴き出している。次に地震が来たら、ひとたまりもない」と。
工場間では多くのプラントや各種のパイプが複雑に使われ、これが完全崩壊し火災になる、と。
これでは4ヶ月前の気仙沼の火災が、規模が大きくなって東京湾岸全域で広がってしまいます。
あの311では津波報道に隠れていましたが、市原の石油タンクでは火災が起きていました。
それが、次に対象となってしまうのは、川崎や君津など東京湾全域です。
「311」は東北の太平洋沿岸部を壊滅させ、さらに今でも日本中に放射能禍を広げていますが、
次は、東京湾の工業地帯が、火の海とは。
このNHKの特番は、冷静なだけに残酷でした。
それにしても、民主政権の人間。口で言いくるめれば、事実はどうであれ、なんとでもなる、
と考えているのか?

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。