「何も東京だけじゃない」。確かにそのとおり。

 日本全体で、さらに地球規模で、いつどんな災害が起きるか、私たちはなかなか正確な予測
ができません。気象庁ほか多くの専門機関は、異変についてかなり正確に掴んでいるはずです。
 日本全体では、これまでの火山性地震とは違う地震が、あちこちで起きています。
先日の和歌山、それに、熊本。これなどは、中央構造線の断層と関連があるのでしょう。
 東京にすむ友人に、「東京は怖くていけないよ」というと、
「何も東京だけじゃない。いつどこで災害にあうかわからないよ」と言い返され、
それもそうだな、と。
 私のすむ長野県でも、北部の栄村、中部の松本、と強い地震がありました。
 その中で、どう暮らすか?
一方で、福島原発の放射線は、ぜんぜん止まらない。
 私が、国家指導者なら、すぐに、1億2000万人が、いかにして、健康に暮らせるか、
を最優先に考えます。そのとき、カネを中心には考えず、個々の人間の生命を先に考えます。
 これまでどおりの経済活動(報酬や権利)を前提に考える時、法的根拠をいくつも固める
必要が出ますので、これでは、個々の法案をとおすのに、国会審議が必要になります。
 「今の事態は、そんな悠長なことを言っていられるのか?」
これが、マスメディアなどにはでませんが、今、多くの日本人の深層意識のなかに芽生えて
出している実感ではないか、とおもえるのですが、 これは 私だけの感覚でしょうか?
本来なら、国民に信頼される、特別な司令部をすぐにも設置する必要があります。
特に、食料品や燃料などが、欠如する場合には、暴動もおきかねないので、
それを事前にシュミレーションし、迅速に対処する、戒厳司令部やFEMAのような組織も
必要な状況になってくるのではないか。
残念ながら、今の、民主党、特に、菅直人政権は、完全に国民の信頼を失いました。
また、アメリカ覇権の下、公共事業と原発利権の増殖拡大にまい進した自民党では、
これまでの「産・官・学・メディア」の癒着が強すぎて、既得権を放棄させたり、押さえ込む
判断とその措置の実行ができないでしょう。
やはり、一対一の信頼関係の中でしか、見えてこない。
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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。