現状について、京大の小出先生の認識が一番。「原発は差別問題を内包している」。

まとめのHP です。

この中に、以下があります。
「・政府はレベル7と認めたが、私は当初からそう思っていた。3月12日の水素爆発時点で
 レベル6は確実で、その後レベル7も明らかだった。レベル7は原発事故のうち最悪のもの。
 現時点の福島では、チェルノブイリと比較すると放出されている放射能の量は少ないが、
 福島は進行中であり、今後の状態次第で超えることもありえる。
 ・福島では原子炉の中にたまった大量の放射性物質が熱を出している。
  その熱によって原子炉が溶けている。そのために発生した水素で水素爆発が起こった。
  今後の展開次第では水蒸気爆発の可能性もある。それが起こると大量の放射能が出てくる。
  それが最悪のシナリオ。
・(水蒸気爆発はどういう時に起きるか?)原子炉の炉心には直径1センチで長さ4メートルと
 いう細長いパイプが立っている。その中にウランを焼き固めた瀬戸物(ペレット)が入っている。
 パイプはジルコニウムで出来ているて、850度以上で水と反応し水素を出す。 1号機は
 燃料棒が70%が損傷しているとしている。 被覆管が水と反応し壊れているということ。 
 そうなるとペレットがぼろぼろこぼれてくる。放出されている物質から考えるとペレットが溶
 けているのは明らかだが、炉心全体が溶けているわけではないと私は思っている。
 全体が溶けると燃料が落下する。炉心が下にある水に落ちると水蒸気爆発となる。
 そうなると、圧力容器と格納容器も壊れるかもしれない。
・(水蒸気爆発には前兆があるか?)前兆はなかなか見えない。核分裂生成物が出す熱(崩壊熱)
 が止められたとしても、たまっている燃料の熱は止められない。1号機は6号機までの中で最も
 小さいが、それでも現在3000キロワット程度の熱が出ていて、それを冷やさないと壊れる。
 こうした現象が前兆として分かるかというと、分からない。
 それは、原子炉に近づくことができない状況だから。計器も壊れていて状態が分からない。
 確実に分かるのは、爆発そのもの。映像ですぐに分かる。爆発が起きたら逃げるべき。
・(退避勧告が出ている地域には戻れるか?)チェルノブイリで強制避難があったが、100〜
 200人くらいは汚染地帯に戻った。ガンになる可能性を抱えて生きている。今回の汚染地域の
 住民のなかには帰りたいと思う人がいるかもしれないが、相当の被曝を覚悟しないといけない
 だろう。
・(食物については?)放射能はあらゆる意味で危険。国は基準値を設けて出荷の可否を決めて
 いるが、基準以下だから安心ということではない。そうしたやり方は正しくない。汚染度を
 ひとつひとつについて示すべき。それに応じて食べるか食べないか個々が決めるべき。
・(汚染されていても地域に残る人がいそうだが?)被曝は避けられるなら避けないといけない。
 枝野さんは「ただちに〜」と言うが、それは急性の被曝障害がないという意味であって、ガンや
 白血病になる危険はある。 
 低い被曝も危険であることは調査で分かっている。基準値より上か下か、の問題ではない。
・(福島以外にも原発は沢山あるが?)これほどの事故が福島で起こった今、すべての原発をすぐに
 止めるべき。神戸にも大阪湾にも東京湾にも原発はない。危険と分かっているからつくらなかった。
・(原発は未来のこどものために必要と政府は言うが?)でたらめ。負の遺産を残すだけ。
 原発を止めても、電力は必ず足りる。
・(原発が危険とどこで気づいたか?)元は安全で必要なものと思っていたが、原子力発電所を
 消費地に作らないことを見て、これはだめだと思った。それからは廃絶させることを目指して
 いる。
・(電気の需要が2000年以降急激に上がったといわれているが?)電力消費量があがっている。
 駅のエスカレーターも増えているが、私は足があるんだから階段を登る。不自由な人でない
 若い人もエスカレーターに乗るのが現状。階段がどこにあるか分からない建物も多い。
 何でも楽や便利が追求されている。不必要なものはどんどんやめて、生活を見直すべき。
・(日本に原発は54あるがそれを全部止めても支障は出ないか?)出ない。火力は半分は止め
 ている状態。原発は電気事業法という仕組みの中でこれまでは儲かっていた。これを再考しな
 いといけない。
・(日本のどこが安全か?)いま世界どこに行っても安全はない。程度の問題で比較的危険が
 大きいところと小さいところがあるというだけ。風次第の面もある。
・(どのように生活すべきか?)汚染が少ないところに行ったほうがいいとは思うが、人間は
 土地を簡単には離れられない。生活には歴史がある。別の場所に行くと別な危険もある。
 被曝を少なくしてほしいとは思うが、それだけでは判断できない。
・福島を中心として食べ物は汚染されるが、国の基準で出荷停止をしたりすると地域の農業が
 崩壊する。従い、大人は汚染された食物を食べるべき。年をとるほど放射能の影響は少ない
 (60を超えると平均より100分の1の感受性)し、原発の存在を許してきた責任もある。
 ただし、乳児やこどもには汚染した食物を与えるべきでない。
・(こどもを守るために行動を起こすべき?)ひとりひとりで考えて行動するべき。
・(日本に暮らす外国人にメッセージを)日本が外国人に優しい国かどうか分からない。
 私が原子力に反対するのは専門的なことからということもあるが、根本の理由は、自分だけ
 よくて危険だけ他人に押し付けるやり方が許せないから。都会には原発を作らないし、原発の
 労働者は社会の底辺の存在が多い。外国人で日本に暮らすのは大変だと思う。閉鎖的で冷たい
 面もあると思う。その国を変えるには外国人の力も必要。
・(原子力推進派との対話は可能か?)推進派は我々との対話を望まなかった。私は知っている
 ことを伝えたいと思ってそうしてきた。論争できる場があればどこにでも出かけてきたし、今後
 もそうするが、推進派はそうした場に出てこない。私の相手をすることにメリットがないから。
・(いま推進派は必死?)そうだと思うが難しい状況であり、推進派の人間は表には出てこなく
 なっている。ただし、状況をおさめるために必死になっている。
・私が原子力に取り組み始めたときは日本の原子炉は3つで、今は54。私にとっては敗北の
 歴史といえる。それは私のような特殊な人間だけ反対してもどうにもならないということ。
 普通の人が原子力はどういうものか技術的な危険性に気がつくことが必要で、さらに原子力
 問題の本質が差別の問題だということに気がつけば止まると思う。
 だが、停電になると困るから原発は必要というのが日本の大多数であり、情けない。
・どんな時代どんな場所でも、絶対にいいという場所などなかった。いつでも困難はあり、
 そこでもこどもが育ってきた。どんな状況でもおとなの責任はある。今の日本でも大人が
 責任が果たすべき。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上の中で、私が、もっとも共感するのは、ここです。
>「普通の人が原子力はどういうものか技術的な危険性に気がつくことが必要で、
 さらに、原子力問題の本質が差別の問題だということに気がつけば止まると思う。」
 原発の存在自体が、ユダ族エッセネ派のイエスや ブッダ、縄文ヌナトの精神性とは、
 全く対極にあるものだったのです。
 これを作り出したもの、それは、まさに、
 6000年にわたって続いていた、何者かのマインドコントロールにほかなりません。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。