今こそ官房機密費と特別会計で、放射能の除去技術を、全世界から集めるべき。

 今、福島原発の処理には、いろいろな手段が試されているはずです。
 「再臨界から水蒸気爆発、放射線の大飛散」という最悪の事態を何とか避ける。
 現場の方たちの努力には、敬意と感謝しかありません。
 なんとか、報われることを、毎日、祈っている日々です。
 私達日本人は、レベルの差はあれ、誰でも、いまでも放射線を受けています。
 この重大な事実を知りながら、放射能を除去、低減化する技術、道具、メソッドを、
 ひろく、世界中から衆知をあつめ、情報を共有しないといけません。
 ウソを言い続けてきたマスメディアですが、こうした放射線を減らすチエを世界から
 集め、それを、実際に、現場で検証する番組を、どんどん流すべきです。
 そのための、最初の費用(出張、初期実験、広報)は、すぐにも、政府が
 官房機密費や特別会計から、機動的に出すべきでしょう。
 実験の経緯をみていて、いいものに対しては、すぐに、多くの民間の資金が集まります。
 インチキでなく、ホンモノを探し、それを公開で見せること。
 こうした姿勢が、未来を作ります。
 「隠す」のではなく、今、ある事実を前に、すでにある問題を解決する智慧を、
 公開で募って、共有すること。
 
 一方、 日本国家をどう運営するか? に関してですが 
 この問題については、
 ①今の菅内閣をどうするのか?
 ②これまでの行政の仕組みをどうするのか?
 ③国家のあり方の基本構想を、どうするのか?
 次元を分けて、整理して考える必要があります。
 ①については、これは、日本国内の政局と、 アメリカ側の意図 に関わります。
 ②については、非常時の今に、強い権限をもつ、特別の部局が必要です。
   これは、本来なら震災発生前に備えておくべきでしたが、今では、この部局を作るの
   にも、政局(大連立?菅でOKか?それとも、クーデターか)が出てしまいます。
  平常時であっても、今の全ての行政システムを変えるには、それなりの法的根拠が
  必要ですが、今は、事態は非常時です。ここには、超法規的権限が必要です。
  それを、誰がだすのか?  いわば、戒厳令に似たものです。
  これを、アメリカか国際機関、あるいは、法的には権限はないが、天皇によって、
  出してもらうしかないのではないか、というのが私の考えです。
 以上を考えると、本当に、自分の無力を感じてしまいますが、せめて、
 ③については、きちんと考えておきたい。
 カネを増やすことでなく、 イノチを守ること。
 繁栄の意味も、カネでの収入を目指す社会でなく、生きていている現場を豊かにすること。
 どんなに遅くても、2年後には、解散総選挙があります。
 今回の統一地方選挙でも、既存の政党離れがはっきりしましたが、
 では、どうするのか?  
 問題は、ここです。
 二度と、こんな、バカな事態(政治と原発など)を起こさないために、
 私達は、何を衆知徹底すればいいのか。
 「お上」依存でなく、
 自分の生きる現場は、仲間達と、きちんと完結型で、創りだす、という決意と覚悟です。
 震災被害地も、自分で、資金を集められる仕組みを早急に作る必要があります。
  
PS :
 今月末、再び、関西に行くことになりました。
  29日(金・祭日)、京都。
  30日(土)、大阪です。
東京の皆神塾は、 5月21日(土)です。
 また連絡します。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。