以下は、2月に、九州の知人からのメールに、お答えしたものです。
もう一度、読み返して、再度、自覚したしだいです。
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拝復
N 様
メールをありがとうございます。
>数年前 日本は 目を覆いたくなる最低な国家になる とご指摘された事が、
>現実になってきました。
>戦後 衣食住 何も無く ゼロから 出発 農村から 工業へ サービス ITへ
> 私達は この60年で 弥生時代から 超ハイテク時代 を 体験し いま、
> どちらへ 一歩を踏み出すべきかそれぞれ多種多様に 考えこんでいる状態です。
いま、次の時代・次の意識・次の文明に進めるかの、大きな分岐点です。
国家に依存したり、 マネーが幸福をもたらす、と考えている人は、
残念ながら、 進めないでしょう。
また、自分だけラッキーをもとめる、おまじないに集中する人も、ダメですね。
自分自身が、いま、生きている現場を、長閑に、持続できるようにする。
マネーは、必要なものを入手するときに、必要なだけでいいという感覚で、
暮らせるかどうかです。
まして、神は、自分の心に現れるのですから、宗教団体も、消えていきます。
オカネを増やすのではなく、生きている今の現場を、美しくし、それを、持続的で、磐石にする。
私は、こう考えています。
>ひたすら高学歴をつけて 我が子こそ 一生安泰な企業や公務員
> それに乗れない人が頑張るしかない 家業 下請業 消えそうな 林業 農業
>新井さまの ブログで もやもやと 何時も感じていたことが はっきりと見えてきて、
> まさに 目から鱗です
・・・何の為に生きるか? しかも、人間として。
これには、まず、生きていることを喜ぶしかありません。
それがないと、「感謝」が生まれません。
「感謝」は、創造神と同じヒビキで、一つになります。
その上で、 生きている今の、現実の社会という「地図」を、きちんと知る必要があります。
地図を間違えると、へんな所に行ってしまいます。
なによりもまず、学歴よりも、 自分自身が、現実を生きる、その力を身につけないと。
それを、これまで、マネーと地位と言ってきましたが、どうも違います。
また、 地図の上を歩いていくときの道具。 それを使いこなすノウハウ。
これは、自分や他人を喜ばすことと考えます。
<誰からも愛される自分自身の世界をつくる> こと。
<自分の喜びを形にして、出会う人に提供し、その対価を頂く> こと。
私も、いまいる宇治から、三月末に、郷里の実家の長野県中野市に戻ります。
遊休農地もありますし、いろいろできるでしょう。
> 主役 は 祖先から続く生命 次の世代に 平和で緑豊かな食 は自給できる国
・・・なんで、モノをつくって輸出しないと生きていけない、と考えるようになったのでしょう。
これは、明治維新以来のウソです。
止まった工場ほど、醜く悲しいものはありません。
美しい野山を切り開き、工場団地と、従業員宿舎をつくり、それが無人になっていきます。
もともと、工業とは、 INDUSTRY で、 地下などの閉鎖空間でやればいいのです
大事なのは、生きている人間が、 自分の世界を作り、楽しんでいることです。
これを、全部、国家・財界が殺してきました。
> 現状の日本は 自分の生活に精いっぱいであって 政治に無関心 他人に無関心
> であった 仕事 命 人間の結果であり 私達 の責任 でもあります。
・・・政治的には、国家に依存せずに、 自立・自律する。
これだけでいいですね。
> 私は 平成2年から 生ごみリサイクルで土作り ハウスシェアで 年齢関係なく
> 人づくり 生産したものに付加工して販売 を 行政の補助金無し。全て自費でしております。
> いろいろ調べましたが補助無しで頑張った個人や団体が生き生きと過酷な条件を
> 克服し切り開いているからです。
・・・それはいいことです。補助金を当てにすることで、心が弱くなります。
> 10年ぐらいまえに 糸川英夫 さま のお話を聞く機会があり、
> 私の話を聞いている人の顔を 見ておきたいと私達にライトを当て
> 来るべき21世紀は大企業は行方を失い 大変な時代になる。
> 昔、人喰い人種が 支配いた時代 弱い人達は 岩穴に隠れ助け合って生きてきた。
> 私達はその子孫である。 人喰い人はお互いに殺しあって 絶滅した。
・・・いい話ですね。
> 先日 新井さまが 破廉恥な時代の中から 本当に日本のことを 考え
> 助け合い静かに行動する人たちが 現れて 新たな一歩をふみだす、 と
> 予告された事、 弱い立場の個人が助け合って 体を 動かしましょう
> 空き地 空き家 の利用など、すること一杯です。
> 農耕 から 大工 教育 ここは私の思いです。 又お会いできるときを楽しみにしております。
・・・まず、静かに、着実に、自立・自律していること。
そこに、四季の移ろいまで、文化として楽しめる企画が欲しいですね。
(・・・・ 以下 略 ・・・・・)
・・・ Nさんの木香庵も、農業関係者と、何かできればいいですね。
そのときは、 「10人」が、「一つ」の「心」 = 「志」 。
いろいろな職能を持つ、5組の夫婦(家族)=10人の結束が、 第一歩です。
知人へのメール。「地図」を間違えないように。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。