長野県ビジネス支援研究所

NPO法人 長野県ビジネス支援研究所
ビジネス支援セミナー中野第6講
日 時 :
平成21年1月3日(土曜日)
午後3時00分~午後5時00分
会 場 : 
中野地域職業訓練センター(中野市中野1457-1)
テーマ : 
北信濃の歴史と中野の可能性
     -地域文化があって町創りあり-
金融危機、世の中が大きく転換します。今こそ、チャンス到来です。
中野(北信濃)の歴史を知れば、この地域の進むべき道が見えてきます。
弥生時代~中世、 北信濃は日本列島の中で
極めて重要な文化圏を形成していました。
<講師プロフィール>
 新 井 信 介  氏 
 歴史研究家、経営コンサルタント、京都府宇治市在住。昭和32年(1957年)中野市生まれ。
商社勤務を経て、92年夏の参議院選挙に出馬、政策転換とバブル処理を訴えたが、落選。
社会情勢・国際経済・日本文化・歴史背景を独自に研究し、勉強会(新桃太郎・紫玉庵・皆神塾)
を各地で展開。(ホームページ「京の風」をご参照下さい。)
 著作と講演活動の傍ら、SBCラジオ「中野発・歴史再発見」にシリーズで出演、注目を浴びる。
(その後で、柳沢遺跡(弥生中後期)の発見があった。)
新井信介 「京の風」 から、転載。
「1月3日の中野での講演は、 歴史・時事解説・発展戦略 を 2時間半で話すことになり、
 結構、駆け足になりました。  
 主宰者である、 
 長野県ビジネス支援研究所
 は、 弁理士・公認会計士・行政書士・税理士などが
 集まって出来たNPO法人です。
 ここと、農と商のコラボを目指す「信州中野ゆめ倶楽部」の面々が、いろいろと世話をして
 くれました。  
 
 これまで、地方の発展計画というと、ほとんどが中央の産業計画の末端  の位置づけて、
 そのとき地元では、一番、納税額の多い企業が、我が物顔で地域行政に口出しをしてきました。
 長野県北部地域の場合、長野オリンピックもあって、90年代までは、 まず、公共事業を多く受注
 した土建業の関係者が、大きな声をあげていました。 そして21世紀に入ると、今度は、自動車
 や家電などの大手の輸出企業に製品を納入する、部品メーカーが発言力を持ち、行政のトップを
 支えてきました。
 しかし、それがもうサブプライムローン破綻以後、この両者では、完全に、未来が見えてきません。
 発展ビジョンが描けません。 これは、日本全体にいえることでしょう。
 67億人が暮らす人類社会というスケールで見れば、工業化とグローバル化は、今後も続きますが、
 残念ながら、この方向では、日本の雇用拡大にはそれほど、貢献しません。 途上国側の教育と
 産業のレベルが上りますので、英語(あるいは日本語)が解り、パソコンを使える大卒の若者が増
 え、彼らは向学心が旺盛で上昇志向も強く、日本の輸出産業の現地化に十分に応え出します。
 しかも、彼らは、日本の大卒者のように月に20~30万円を要求することはなく、月に5万円のサラ
 リーでも、真剣に働きます。  中国・ベトナム・イントネシア・インド・トルコ・ロシア、その他。  
 つまり、年末からの、派遣村の騒ぎは、皆、過去の幻想を追っているのです。
 今、人類社会に何が起きているか、冷静に見つめて、今後の対策を練りましょう。
 (もちろん、環境対策技術は重要で、それを開発した企業は成長を続けますが、 日本国内での
 雇用拡大と、その納税額には限界があります。 日本全体に広がる少子高齢化や過疎対策には、
 あまり効果を生み出せません。) 今から、10年ほど前、私の郷里で、土建屋さんや部品メーカー
 さんたちが地域の発展を話しているとき、それほど目立たなかったのが、実は農業関係者でした。
 中野は、リンゴ・ブドウなどの果樹以外に、アスパラガスなどの野菜栽培も盛んです。 そして、 
 日本で初めてキノコの人工栽培に乗り出した所です。今、日本の農業を考えるとき、農協の組織
 と運営形態について多くの問題が指摘 …  」

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。