尖閣・北方4島。やっと日本人が国際政治に直接レビューです。

尖閣諸島を日本が実効支配している中、今度は、ロシアが実効支配している北方領土に
メドベージェフ大統領が訪問し、自国領だと政治的にアピールしました。
日本は、韓国との間にも、韓国が実効支配する竹島問題を抱えています。
こうした状況下、 「ワシントンの陰謀」の植田さんの公開ブログを転載します。

私は、以下の内容に、全面賛同します。
日本人に、いい訓練の機会が始まりました。 特に、 
「ここから日本人の自立精神が回復するのは、並大抵の国難が起きない限り、
 無理でしょう。
 今は、まだ序盤戦がスタートしたところです。」
 の指摘は、本当に、重いものがあります。
 何の備えもないまま、「蓋を開けた」のは、もちろん、民主党の菅政権ですが・・・。
 アメリカが経済的にヘタッテいるときに、日本は、どう出るか、です。
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「安保体制になって58年、やっと日本人の脳が「危機」を感知し始めるか」
  投稿者:ウエダ 投稿日:2010年11月 3日(水)11時25分11秒
 こんにちは、皆さん、植田です。
 1日、メドベージェフ・ロシア大統領がクナシリ島を訪問しました。
 その時の日本外務省官僚の反応です。
 「『常識的には行かないと思っていた』。外務省幹部は1日、ロシア大統領の北方領土訪問に
 戸惑いの表情を浮かべた。計画が浮上した9月末、省内では〈本気だ〉との警戒感と〈選挙向け
 ポーズ〉との楽観論が交錯。『ロシア通でも真意は読めなかった』(政府高官)という。
 在京ロシア大使館なども『具体的な計画はない』と言を左右にし、確証を得られないまま1日
 を迎えた。
 ロシア大統領の初訪問という重大事態に至っても、政府は具体的な対抗措置を固めきれない。
 菅直人首相は1日の衆院予算委員会で『領土をどう守るのか』との質問に『前原誠司外相が
 ロシア大使を呼び抗議している』と語るにとどめた。」日経新聞2010.11.2
 佐藤優氏によると、今の外務省はその職能機能が低下していると暴露しましたが、しかし、
 この記事の報道が事実であれば、それでも自分の目を疑わざるを得ません。
 そこまで!!
 脳死は、もう霞が関に感染していました。
 どちらが早かったのか、といえば、霞が関のほうでしょう。
 菅政権が官僚主導に戻ったとすれば、菅政権の外交を主導しているのは霞が関ですから。
 しかし、これも吉田茂体制が58年も立派に機能してきた成果です。それだけ吉田茂体制は、
 成功しました。
 つまり、日本人は外交問題では、脳死しても何も事は置きなかった、ということです。
 この「なんとなくクリスタル」の58年間が、今や、日本の政治を全面的に脳死させました。
 ここから日本人の自立精神が回復するのは、並大抵の国難が起きない限り、無理でしょう。
 今は、まだ序盤戦がスタートしたところです。
 日本人の外交訓練が、これからオン・ザ・ジョブで始まります。
 明治政府もそうでした。
 彼らには、外交術を準備する時間がありませんでした。
 人間の脳は、危機とともに目覚め、活性化します。
 ですが、戦後の「レジャー」脳が、これから、何脳に目ざめるのでしょうか?
 「危機感知」脳、でしょうか。
 まずは、「危機が起きているようだ」、と感知する、と。
 スローモーションで目覚めて行くことでしょうが、しかし、現実にこういう時期が始まったことは
 いいことです。
 経済成長による日本国自立は、達成されました。
 次は、当然のごとく、安全保障の「アメリカへのおんぶにだっこ」から離れる時期です。 」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転載終わり・・・・

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。