ハマコーも森元総理も清和会。自民最後の希望はやはり安倍?

 森元総理の長男に続いて、ハマコー(浜田幸一)も逮捕されました。
森さんには次男もいて六本木で有名人でしたが、一年前からアメリカに行っていますね。
政界引退後、テレビで人気者になったハマコーさんですが、この人は、稲川会の初代会長に、
かわいがってもらったことを公言してはばからない人でした。
稲川会の誕生と発展を描いた映画がありました。
『修羅の群れ』
出発は、湯河原。ここは明治維新以後、当時のセレブたちのリゾートになったところです。
稲川会の初代は、戦中時、ここを拠点に活動しますが、発展の切っ掛けは、
 1945年9月2日に、日本が、ミズーリ号で降伏文書にサインしたときでした。
日本が負けたことに喜んだ「第三国人」(当時の言い方で、日本在住で、日本国籍を
もたないひとのこと)が、熱海で大暴動をおこします。警察権力を無視し、狼藉と略奪です。
これに、初代は怒って仲間を募って鎮圧に入ります。
これで、名を挙げました。
この次が、横須賀です。
ここは、アメリカ占領軍が首都圏に上陸する拠点になりました。
このとき日本政府は、日本の婦女子が乱暴されることを恐れ、地元民と米兵との間で暴発が
起きないように取持ったのが稲川会で、それに協力したのが小泉元総理の御爺さんでした。
戦後は、ゼネストが全国的に広がると、日本の警察は、かつての任侠勢力に協力を求めます。
それに、アメリカが日本を共産主義の防波堤と位置づけると、この任侠勢力を直接、自らの
協力者にしていきました。さらに、彼らを、「国士」呼ばわりし、天皇を否定する左翼の
過激派に対抗し、 愛国右翼陣営としました。
中国大陸で略奪を繰り返した児玉誉士夫は、戦後、一旦は巣鴨プリズンに入れられたものの、
アメリカの占領政策で重用され、岸信介、笹川良一とともに、釈放されました。
この児玉氏に出入りして政治基盤を築いたのが、元海軍中尉の中曽根元総理でした。
昨年、民主党政権ができたときには、石原都知事らは「極左政権」と罵っていました。
戦後、昭和から平成にかけて、日本では、政治思想においては、一般的に、次のように
分けられていたようです。
 右翼は、親米。 こちらは、靖国神社を積極参拝し、 愛国陣営と「自称」します。
それに対し、
 左翼は、反米で、靖国神社を否定し、自らは人類の普遍的価値を探求している、とします。
なんか、こうした枠組みで、日本人を捉えること自体、実にあほらしいものです。
この区分け自体が、アメリカ奥の院が敷いた占領政策「分割して統治せよ」の現われです。
 岸信介の孫の安部晋三が総理だった時の「美しき日本」は、
明治維新から戦前にかけての、国民一丸だった精神性に対する、単純な憧憬です。
 天皇の皇祖神アマテラスから日本人全体が、血を分けているという「神話」を、
いまでも、引き継ぎたいのでしょうか?
 「血」に区分けをもちだしたときの最大の悲劇が、ヨーロッパの「ユダヤ人」問題でした。
人間の肉体的資質は遺伝にもよりますが、個々の人間を決定付けるのは、精神です。
自分自身の社会性をどう確認し、人間個人としての尊厳を、どう確立するかは、純粋に、
自分自身の存在を考える時の、意識のありかた、すなわち思考の問題です。
そこから、個人の精神を決定する思想が確立して行きます。
 アメリカ、天皇、日本人、アマテラス、東アジア(韓国、中国、アセアン)、
そして、地球人類の中での普遍的価値と、その体現。
 こうしたことに、きちんと、自らが、「定義」を 作らねば成りません。
この自覚こそが、21世紀にいきる日本人の、最低限の条件です。
それなしには、「美しい日本」は、実現しないですね。
古い地図を持ったままの人間に取り囲まれていると、悲劇が繰り返されるばかりです。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。