新潟の海で家族サービス。出雲崎に泊まりました。

 31日、1日は、家族で、新潟の海に行きました。
昨年は、石川県の羽咋、能登島でした。
 今回行ったのは4箇所。 
まず、柏崎の鯨波海岸、ここは磯遊びができ、私には、小学校の海浜学習以来でした。
宿泊したのは出雲崎で、翌日はまず、寺泊の水族館に行って、最後は新潟の角田浜で泳ぎ、
そのあとは、日本海を照らす夕日を見ながら、帰宅しました。
宿泊場所に出雲崎を選んだのは、この地が、中野と同じく、天領だったからです。
老舗の「くるま屋旅館」に泊まりました。 ここは、全室、離れなので、
我が家のチビッコ2人は、遠慮なく声を上げて、走りまわっていました。
出雲崎がなぜ、天領だったのでしょうか?
そして、江戸時代には、佐渡の金山で採れた金が、
すべてこの地で 揚げられたのですが、一体それは、なぜでしょうか?
佐渡からの直線距離だったら、寺泊(長岡市の海岸)のほうが近い。
ここには、信濃川の河口もあるし、内陸への運送なら、こちらが最適です。
行ってみて驚いたのは、この出雲崎は、海のすぐ近くに崖が迫っている
本当に狭い土地だったことです。
江戸時代の最盛期には、この狭い土地に、2万人以上が住んでいたといいます。
それが、今では、約5千人のみ。
日本で、一番最初に、石油が掘られたのも、この出雲崎でした。
いま、この街は、道路側に屋根がない「妻入住宅」が並ぶ、《妻入街道》が、
往時をしのぶ、文化人から人気です。 紙風船が、素敵なみやげ物です。
地元の町並み保存NPOの方と話が弾んで、少し、自説を開陳しました。
 
 3世紀の中ごろ、神武(実際は崇神)に国譲りしたあと、
古代出雲の王だった、饒速日尊(ニギハヤヒ)が若狭湾にでて、
船に乗り、北に向かって、ここにたどり着いたのち、弥彦山に登り、
さらに、秋田に向った。その秋田では、越王(古四王)となった。
 この足跡を、今に残すのは、秋田の唐松神社。
 江戸幕府を開いた家康は、もともと、上毛(世良田)のサンカの棟梁。
京都の公家を抑える為、自らすすんで古代出雲の拠点だった田中郷(現・京都市)
の社家(田中神社)に入り婿し、その神紋の「三つ葉葵」をもらいうけた。
 家康は、国譲り時代の故事を知っており、あえて、佐渡からの金の上陸地に、
この出雲崎を選んだ。
(いや、もしかしたら、家康の天下取りには、この饒速日尊以来の、譲った側である、
 古代出雲ネットワークが生きていたのではないか、とロマン(仮説、想像)が膨ら
 みます。金の移動は、いつの時代でも、トップシークレットだったはずです。
 家康にとっても、本当に親しい、信頼できる仲間内でしか扱えなかったでしょう。)
村一番の古社の石井神社では、田中神社とおなじく、大国主が祭神です。
そして、この地は良寛さんの生まれ故郷。 生家の橘屋山本家は、出雲崎の名主でした。
 燕三条の金属加工の技術も、この出雲崎で生まれのかたが、伝えたものでした。
 あと、追伸。
 角田浜。 いい海岸でした。
新潟の市街地からも近いし、キャンプ場もある。
新潟県の人は、本当に、恵まれていますね。
海のない長野県に生まれ育った自分には、うらやましい。
新潟県は、日本列島を小さくした形で、
ここには、日本で一番、神社の数が多いといいます。
大陸からの玄関だったはずです。宿題がまた増えてしまいます。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。