マトリックスとネロ。1999と2013.

 偶然の一致か。
1999年に公開されたマトリックス。この映画の主人公は、ネロでした。
初めてこの映画を見たとき、この主人公の名前のNEROに、
少し引っかかるものがあったのですが、
日本の天皇とイエスの関係を考えているうちに、
「もしや?」 というアイデアが浮かんできました。
イエスの昇天(アセンション)の後、その教えをローマに布教しだしたのはペテロです。
この人物が布教した場所にできた宗教法人が、現在のローマカトリック総本山バチカンです。
サン・ピエトロ大聖堂です。
ローマカトリックが成立したのは、実は、495年です。
すでに、「三位一体」が決まり、新旧のラテン語聖書「ウルガータ」が出来上がり、
エフェソの宗教会議で、ネストリウス派を、ローマ帝国外に追い出した後です。
ローマ帝国にフン族が侵入し、それをゴート族のテオドリックが駆逐し、
テオドリックはラベンナを首都に建国して、アリウス派の信仰を固めた直後でした。
ローマの司教は、これに対抗し、そして、五大総主教座の中での、自らの優位勢を
示すために、自らを「神イエス・キリストの代理人」としました。
その前年に、サーサーン朝ペルシャでは、キリスト教の教えの中で、ネストリウス派の優先
を決めるベート・ラパト会議が開かれ、さらに498年には、首都のセレウキア・クテシフォン
で、ネストリウス派の総主教座が設けられました。
現在に至る、世界史と、世界の権威の枠組みは、実は、ローマカトリックと不可分です。
中国も、日本も、この中にいます。
しかし、これは、ローマ皇帝が統治上の必要から政治的動機を元にキリスト教徒になったのが、
出発であり、さらに、そのローマ皇帝自身の地位についても、統治のために、近衛兵たちの互選
で決まるようになったのは、皇帝ネロが切っ掛けでした。
 ネロとは、AD67 に、イエスの使徒ペテロを殺したローマ皇帝の名前です。
 それから400年経った後の495年に「ローマカトリック」ができたときは、
 「神の代理人」としての初代の人間は、 政治的に、ペテロに求めました。
 この意味では、ローマカトリックのいう「ペテロ」とは、
 人類の思考を固めたマトリックス側の代表ということになります。
 
映画「マトリックス」は、人間が一定の意識空間に囚われたままである状態から、
それを破る救世主として、ネロを登場させました。
それは、「彼らの、世界支配が終わるぞ」という予告であり、
そのとおり、サブプラ破綻以後、世界は、どんどん、これまでの情報支配が壊れています。
もちろん、現在も強固に残ていて、さらに次々と、情報操作が続けられますが、
私達個人個人の側でも、覚醒がどんどん、続いています。
 映画でなく、この21世紀の現実の世界に、マトリックスの「ペテロ」を葬る、
 実在のネロ は いるのだろうか?
ヨハネ黙示録に出る、悪魔の数字は、666。 これは何を意味するか?
一説に、666とは、ヘブライ語で示される皇帝ネロ=「NRWN QSR」の
各文字を、数字で見た時(50 200 6 50 100 60 200)の合計ともいわれます。
地球に住む全ての人間個人に覚醒を促し、これまでの体制を壊して、
新世界を切り開く、ネロ=666は、どこにいるか?
もしかしたら、あの方がそうだと、預言されているのかもしれません。

いいね 0

講演会に参加しませんか?

講演会(皆神塾)を毎月開催しております。時事問題から、歴史、経済、宗教等々様々な分野についてお話します。
Youtubeやブログで新井を知ったという初めての方でも大歓迎です。最新の講演会については下記バナーよりお申し込みください。


ぬなとショップおすすめ商品

『瓊音倶楽部』『皆神塾』のご案内

何のために、私たちはこの世に存在するのか?
この問いは、6000年前に文明が始まった時から続いています。
瓊音倶楽部では、この問いに対して、人体(機能)と心(魂)からなる「人間」を見つめます。
人類は、文明を生み出しましたが、それによって生きている人間の喜びが、つぶされては意味がありません。
どんなに喜び、生きるのか?私たちは、皆さんと一緒になって考えていきます。(注)「瓊音」とは、全てのイノチのヒビキのことです。

『皆神塾』:文明アナリスト・新井信介を中心に、隔月で開催する勉強会です。時事問題から、歴史、経済、宗教等々様々な分野の問題を解き明かしていきます。

(注)『皆神塾』は隔月で開催しており、講演内容はDVDに収録して販売しております。
詳細については「瓊音ショップ」をご覧ください。

『瓊音倶楽部』:会員制(有料)で、毎月1回情報誌をお届けしています。
「皆神塾」や「ブログ」などでは、お伝えできないようなオフレコ情を含めて、「明確で強いメッセージ」を会員限定でお届けしています。

また、月次でレポートをお届けするだけではなく、様々な特典がございます。詳細については、以下の「瓊音倶楽部のご案内」(PDFファイル)をご覧ください。
》瓊音倶楽部のご案内(PDFファイル)

「皆神塾」「瓊音倶楽部」についてご興味のある方、ご不明な点がございましたら、下記問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
》お問い合わせ

この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。