23日(火)、24日(水)の予定と、中国行き。

 1) 今月も、また、忙しくなりました。 
 九州では、今回、筑後川水系をしっかりと見てみたいともいます。
 23日の夕刻には、西鉄で、博多の井尻につきますが、この日は平日で、
 カフェこころんは、通常営業しております。 私の講演会はありません。
 ただ、スタッフの皆さんの元気な顔を見に行きます。
 また、翌朝の出発が早いので、この日は博多駅近くのホテルに泊まります。
 
 24日は、大阪で、土壌改良に関する打ち合わせがあります。
 夜は、京都から夜行バスで、長野に帰ります。
 
 長野に戻ると、今度は、中国行きの準備です。
2) 中国は、現在、春節ですが、三月に入ると一斉に動き出します。
 私は、この3年間、中国には行っていませんでした。
 
 今、中国人にとって、付け届けにつかわれる最高の贈答品は何でしょうか?
 答えは、 日本の有名店で買った、ブランド物の、家電製品、食品、衣料などです。
 思えば、この5年間で、本当に、中国人の意識が変わっています。
 今日は、知人が集まって、この中国の話をしたのですが、
 私たちは、今、中国やインドなどアジア全域を自分の活動圏とする意識を
 もたないと、まるで未来が見えてきません。
 自分たちの「当たり前」が、実は、そうしたアジアでは、大変な価値を持っている。
 「売り」になるのです。
 人口で、10倍。 面積で、26倍の中国。
 ここには、まだ、国家の所有する土地が半分以上あります。
 この土地は、まだ、値段が付いていない土地ですが、これを、
 国家資産管理委員会が一定の割り当てをきめて、各市町村に、
 その使用権を売っていいと通達を出します。
 そこからは、入札になります。
 
 で、ここからが問題です。
 中国の金融機関が認める、その土地の評価額を、どうやって、高めるか?
 これが、中国の最大の錬金術です。
 北京オリンピックの再開発では、北京のど真ん中の平屋66平方Mに住む家族が、
 国からの立ち退きに応じ、 一夜にして、郊外の新築マンション150平方Mと、
 クルマ、貯金1000万円、海外旅行 を手にしました。
 その後に、高層ビルが建ち、外国の有名企業が入りました。
 今、どうやったら、不動産価値を、最高値まで、引き上げることができるか?
 利に敏い中国人は考えます。そのとき、実は、最大のポイントとなるのが、
 私たち、日本人なのです。
 工業開発区にしろ、農地にしろ、そこで、どれだけ、価値を生み出せるか、
 それは、私たち日本人の生産に関わる技術や、品質管理によります。
 しかし、それ以上に、より極端に、評価価格をつり上げることができるのは、
 なんと、日本の銀座と同じで、高級な飲食店が集まるところです。
 それも、日本人の客がいつも来るところが、一番、高くなります。
 こうした、土地価格と連動した経済発展は、戦後の日本が、
 十分に使いこなしたやり方でした。 
 これを、今、中国人が、全土でやっています。
 それに比して、本家の日本はといえば、不動産価格が全面下落で、
 銀行が認める担保価値は下がり続け、 新規の融資に乗り出せません。
 日本では、もう、何ごとであれ、単純な「相場」は、存在せず、
 今、市場から歓迎される新しい「事業」を創れるもの しか、評価されないのです。
3) 米国債について、異変が出ています。
  昨年、中国が、積極的に買い、日本は控えていたのですが、
  この2月に入って、中国が売り、日本が買っているようです。
 中国が売っているのは、ダライラマとオバマが面会するのに、抗議するためで、
 日本が買っているのは、今の民主党政権が、米軍基地問題で譲歩を迫るためか?
 
 国際情勢は、目まぐるしいですが、基本の方向は、国家が消えて、 
 銀河文明(シリウス文明)に向かっている流れであるのは、間違いない。
 縄文時代は、国境なんてなかったのです。 今、そこに、戻り出しているのです。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。