31日、帰国しました。 今回は、面白かった。
いつもそうだが、 中国は現地に行ってみないと、実態は、何も、判らない。 特に、中国の経済事情。
みんな財布の中身が、だいぶ厚くなっているようです。
今回行った河南省が、これからの中国大陸の心臓になります。 単に農業ではなく、政治的にも。
私は、これまで、じっくり、洛陽 を 観たことがなかったのですが、ここは、歴史的に本当に、重要ポイント。
まず、周の都だった。
そして、後漢。 魏(難升米が卑弥呼の伝言を届けた)
さらに、晋(豊が青大句珠を届けた)
このあとが、問題。 五胡十六国で、大荒れ。
しかし、鮮卑系の北魏の孝文帝が、493年に洛陽に遷都。
少林寺は、この直後に、開山された。
500年前後の洛陽は、仏教が急速に普及した。(『洛陽伽藍記』)
そして、
隋の統一の後、 煬帝は、ここに西苑を築き、ここから大運河を造り出した。
唐の都は西安ですが、洛陽は 経済の中心の副都として、大発展した。
則天武后が690年に即位すると都を西安から 洛陽に移し、神都とした。(この年に持統が即位し、「式年遷宮」)
そこに、 日本から、702年に粟田真人がいって、国名を「倭から日本に変える」ことが認められた。
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今、河南省の省都は、鄭州ですが、ここは、夏の都でした。
そして、いままた、中国大陸での、交通の要衝になっています。
北京ー広州 と、 上海ー西域 の交わるところなのです。
習近平の汚職撲滅で、役人が賄賂を要求することがなくなり、また、受け取らなくなったと。これで仕事がしやすいと私の友人は言っていました。
帰ったばかりなので、多くを書けませんが、
オバマは、習近平に、中国の官僚たちが、アメリカのどの銀行に、どのくらいの資金を隠し持っているかを、 一昨年の段階で、きちんと事実を教えています。 習近平の権力基盤を固めたのは、オバマなのです。
そして、習は 「海外に逃したカネを、国内に戻せ。そうすれば、罪は問わない。 」 さらに、「こう使えば、損はしない」 とまで、教えるほど周到なのです。
あと、そうそう、北京の水不足の解決をする「南水北調工程(中央ルート)」は、河南省を通りますね。 河南南部(武漢の北)は、汚染されていない地域が多いのも、特徴です。
河南省南部の南陽や信陽をきちんと見ておかないといけないな、と感じています。