陛下の伊勢行は「私的参拝」。国家の公式行事ではない。ここで「剣璽携行」。

 こんにちは。

昨年の式年遷宮を受けて、天皇皇后両陛下が伊勢神宮を参拝します。 以下、中日新聞からです。

両陛下、きょう伊勢神宮ご参拝 20年ぶり剣璽携行    

2014年3月26日 00時08分

 天皇、皇后両陛下は25日、昨年秋に20年に一度の式年遷宮を終えた伊勢神宮参拝のため、東京駅から東海道新幹線、近鉄の特別列車を乗り継ぎ三重県伊勢市入りされた。26日午前に外宮、午後に内宮の順に参拝する。27日に式年遷宮について展示している「せんぐう館」を視察、28日に帰京する。

 両陛下は25日午後、神宮内宮にある皇室用の宿泊施設「行在所」で、陛下の姉で神宮祭主を務める池田厚子さん、大宮司の鷹司尚武さんのあいさつを受け、式年遷宮の工事に当たった関係者らをねぎらった。

 今回の訪問では、皇室と伊勢神宮の深い関係を考慮し、皇位のしるしとされる「三種の神器」のうち、剣と璽=勾玉=を携行。侍従2人が黒い箱に収められた剣と璽をそれぞれ持ち、両陛下のすぐ後ろに付き添った。

 剣璽が皇居外に持ち出されるのは、前回の式年遷宮後に両陛下が参拝して以来で20年ぶり。もう一つの鏡は伊勢神宮にあり、三種の神器が一カ所にそろったことにもなる。皇居から運ばれた剣は、熱田神宮(名古屋市)に祭られている草薙剣の「分身」として作られたとされる。   (中日新聞)

これに関連して、おもしろいブログがあります。 (写真は時事通信)

http://tokito-double.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/03/

 20140325_3_2

 今回、両陛下は、 熱田神宮の分身の「草薙剣」 と、「勾玉」を、宮中から携行されています。

携行された「剣璽」が、神武天皇の即位とされる2600年以上前から皇室に伝わっている、と信じている人間は、2014年の今、何人いるでしょうか?

そもそも、690年に持統天皇が伊勢に行って以来、明治天皇になるまで、天皇は伊勢に行っていなかった。熱田神宮ができたのは646年であり、古事記にあるヤマタノオロチの正式名称は、「高志之八俣遠呂智」ですが、この正体は、全く不明です(私の見解は皆神塾で話していますが)。

天武が史書の編纂を命じたのは683年。古事記の完成が712年。この間に、大宝律令ができています。

今回、新幹線を使って携行された「剣璽」は、明治のときに皇室典範とともに作成されたものと私は考えます。

世界中から日本列島にきた人間(これには早いものは数万年前からで、「縄文の元」。3000年前からは稲作民。それ以後は陸続として多くの部族が入った)が、701年に、統治体として、「大宝律令」を完成させ、翌年、国際政治の上でも、正式に、倭国ではなく、日本国になった。

 その当時に設定され、新しい国《統治体》のシンボルとなってきたのが、「三種の神器」です。

私は、今回、伊勢で揃う「三種の神器」が、その当時の実際のものであるかどうか、よりも、

この「神器」に込められた日本国の建国の思い(願い)を探り、それを継承したいと思います。

  「日本列島に世界中から来た人間が一つになって、理想の国をつくった、と言う事実を示せれば、

  今、日本に生きる私たちは、世界を一つにする、経験も能力も資格もある ことになるのではないですか」

 10年前に、私が歴史研究を始める時に、ある方に言った言葉です。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。