日本中の土建屋は、庭師になれ!

 おはようございます。 
 お盆です。
 いま、お盆の風習は、日本中ですっかり定着しています。
 迎え盆の昨日の13日から、地上世界に先祖の霊が下りてきて、家族と一緒に、
 楽しい時間をすごすとされていますが、本来の意味は、違っていました。 
 お盆の正式な呼び名は、「盂蘭盆会」 です。
 これは実は、中国語に翻訳された、古代イラン語での魂・・・ウルバン  から来ています。
 もともと、BC7世紀に、ペルシャの聖者ゾロアスターが、人間の運命と転生の仕組みを
 見つけだしたことによります。
 人間は今生で生きると、誰もが、魂が穢れてしまうのですが、その穢れ具合に応じ、
 それを裁く神イマが、死後、どの世界に、その魂が行くか を決めます。
 イマは、中国語では、「閻魔」と書かれました。
 そして、 その裁きの儀式の前に、少しでも、故人の魂の穢れを取り除いておきたい、
 とするのが、  火による浄化です。
 
 この考えは、 古代ユダヤ教や、キリスト教にも取り込まれました。
 すなわち、 お盆の本来の意味は、 「魂」浄化の儀式なのです。
 死のあとに現われる、裁き神イマ から、一体どのような裁きを受けるか、
 残された遺族は、とても心配になります。
 少しでも、天国に近づけるために、故人の魂を、火で浄化していたのが、
 それは、同時に、自分の今生での生き方を 見直す儀式でもありました。
 送り盆の16日、京都の五山送り火も、この視点で見ると、また別の感慨が沸いてきます。
 さて、 これから、日本は、本格的な「政権交代」に進みます。
 
 グローバル化は、日本の工業製品とその製造工程・技術まで海外に広めることになります。
 もちろん、食生活・マンガ・伝統文化も広めていきます。
 そのとき、日本国内は、どうなるでしょう。
 これまで、日本を経済大国にした、効率とスピードだけを追求した姿勢は、
 自然環境と人間の柔らかな感性を破壊しました。
 このとき、土建屋と産廃業者は、カネになるから、と、まったく無神経に、
 しかも、効率よく、どんどん、美しい風土を壊していったのです。
 いま、新しい時代に入ります。
 自然を壊し、郷土に毒をまき散らかした皆さん。
 モノつくりの効率を上げるために、心を押しつぶしてきた皆さん。
 いまのままでは、閻魔様のまえで、 地獄行きから逃れられませんよ。
 これからは、 すぐそこの空間を、 多くのイノチで、溢れかえる、
 芸術空間にしてください。
 どこを、どれだけ、壊し、汚してきたのか、一番知っているのは、
 あなたたちでしょう。
 未来の宝である、子供たち。 過去の美しい記憶のあるお年寄り。
 定年退職を迎える団塊世代。 あらたなビジネスをさがす現役世代、
 みんなで、 この国土を、 美しい庭にしましょう。
 まず、 自分が、生きている、その現場から。
 
 それでこそ、 この盂蘭盆会では、先祖が喜ぶことになります。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。