国家の枠組みよりも、重要なもの。エリートが知らない、もう一つ別の相互扶助・流通体系。幇(パン)とIT。

だいぶ、書くのが遅れました。
国家が、全くあてにならないとき。
国家が、つねに、民に対し、強暴で、騙しで、カツアゲに来るとき。
今の日本は、安倍チンのお仲間以外は、全くこんな状況ですね。
奨学金をもらって、大学出た息子がいて、社会人になって数年で、残念にも早逝してしまったという両親に、
今、この国の政府は、奨学金の返還支払いを求める、ようです。
オニです。 
それでいて、 日本人と結婚した外国人が、3年で別れても、そのまま、日本人国籍のままです。
土地を取得すれば、無条件に、国籍も取れると言います。
すべては、税金を納めさせ、年金を少しでも多く支払わせるために、人口がほしい、ということなのです。
戦後にできた、今の体制を、列島民が、「ホ」「添加物」「電磁波」「過労」でどんどん死に出しても、
とにかく、マネーを吸い上げて、今の体制(特に、公務員の待遇と特権)をまもるというのです。
役人の給与を上げ、定年を65歳まで引き延ばし、悔しかったら、公務員になれ、というのが、体制側です。
これには、野党議員も、一緒です。
イカヅチさんが、生きていたら、きっと、烈火のごとく、怒っていたでしょう。
しかし、それもこれも、まだ、原発をあきらめない、というところから、来ているのです。
さて、始皇帝以来、動乱続きの大陸ですが、
今の習近平が進めている政策の方向は、今の日本国政府とは、真逆です。
自国の変革をするに際し、 人類世界の改変の、その先端に行ってしまおうという、姿勢です。
そこでは、通貨の問題があり、さらに、都市計画、資産の再分配もあります。
この中で、中国のその人口14億の内、10億人の農民戸籍の人間は、都市に入っても、いつも、二等国民の扱いです。
医療・教育・年金などの公的福祉サービスは、基本的に受けられません。現実に生活基盤がありながら、臨時の存在、というのです。医療などは裏金が必要なのは、当たり前です。教育も割高の特設学校になってしまいます。
そんなわけで、彼らは、伝統的な、幇(パン)を実践することでしのぎながら、現実的な富を作り出します。
都市に来て、建設労働や家事手伝いなどの雑務どで、シコシコ資金をためた後、
レストランや理髪店・花屋を経営するのが、定番です。
このとき、息子や娘たちが成長し、さらに自分の店を持ちたいときに、幇(パン)が出てくるのです。
本人のやる気と真剣さを確認したうえで、 さあ、仲間たちが、資金を出し合うのですが、
ここでは、 配当利回りなんか、期待しません。
まず、事業や店を立ち上げさせ、順調に経営発展させるのが、主目的なのです。
このとき重要なのは、仲間のうちのイノチを守るという観点から、人も事業も生かすことが、最優先なのです。
まして、ピンハネなんて、幇(パン)の仲間内ではありません。
このとき、彼らが重要視するのは、
 「人間の消費という、営みには、二種類ある」 ということを、徹底的に知っていることです。
 それは、 メンツや名誉のための  ミエハリや接待の 消費 A と
 自分も含めて、仲間内を支えあう、 内容重視の実利の 消費 B が あることです。
Aの付加価値を高めるために、店の特色を出し、調度も豪勢にして、高級食材を仕入れます。
もちろん、味は、ぴか一。 サービスも、一流。 最低これがないと、仲間からも相手にされない。 
とにかくお金を出したくなるような、雰囲気を、店構え、調度、器などで作り出します。
自分たちが出資した店ですから、 みすぼらしいものは、作らない。 
そこに、仲間以外の友人・客人、政府関係者を案内し、どんどん使ってもらう。まず、いい評判を作り出すこと。
その一方で、ふんだんに仕入れた食材が、余った時には、これを、出資仲間に料理を出すときに、つかう。
このとき、食べ残しは、翌朝のヤムチャの具材にするし、とにかく、ごみを絶対に出さないように、使い切る。
それでも、残飯が出てきた時には、近くで飼っている、ブタやニワトリの餌にする。
接待では、値段を取り、 仲間には、本当に、安く、美味しいものを提供する。
時には、付近の困窮者に、残りの食材や残飯を使ってできた、饅頭、餃子、シュウマイなどの飲茶を、無料で与え、
この店のファンになってもらう。評判作りの一員になってもらう。
この間、持てるものからは、ミエで消費させながら、しっかり、カネをいただき、
仲間には、なるべく、カネを出させず、人脈と労力を出させ まず、イノチを 支えあいます。
私は、この精神が好きです。仲間同士、そして困窮者に対し、マネーで騙しあうことを、極力、避けるのです。
持っている人間には、どんどん、いい思いをしてもらって、マネーを払わせる。 
本来、カシコイ政府は、そうすべきなのですが・・・。
さて、明日は、皆神塾です。
日本人の意識の枠(階層意識)が、如何にできたのか、そして、その解き方 の話ですが、
私の住む、信越自然郷の食材を扱ったレストランが、都内にできたことも、お話ししましょう。
上述した、二つの消費を、一つのところで、できるのが、理想です。
今年は寒さが強く、野菜が高騰したために、お鍋料理の具材として、キノコの売れ行きが良く、
北信濃のキノコ生産農家はみな、ニンマリです。今は、春先にどんな作付けをするか、考え出す時期です。
超低金利のマネー不安の時代は、マネーでマネーを増やすことより、イノチの繋がりを作るべし。これ、やりましょう。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。