こんにちは。
実は、9月4日、東京でゲリラ豪雨のあったとき、東京にいました。
雨上がりに、キルギス大使館にいきました。 そこで、参事官に会いました。
10月6日に成田を出発し、タシケント経由で、首都のビシュケクや、スイアーブ、イスククルに行きます。帰りにサマルカンドもよります。現地で、日本文化の研究者を紹介してください、と。
今回のキルギス行きの目的は、まず、とにかく視察。 そして、現地に友人をつくること。
特に、日本との関係です。 キルギスに伝わる、以下の言葉の意味を確認します。
「サカナの好きなものは、日本に行き、肉の好きなものは、ここに残った」
キルギスは天山山脈の西側です。
今回、大使館で、なんとかして、ビシュケクとウルムチの航空路を開設してほしい、と訴えてきました。
今、中国と日本では航空路が発達し、ウルムチまでは、日本の各地から結構簡単にたどり着けるのですが、新疆ウィグルから先は、航空路がないのです。これ本当に、残念。
私自身、これまで、トルファンやウルムチには行ったことがあるのですが、天山山脈の向こう側には、行ったことがなかった。
現在、キルギスと新疆ウィグルとの直通ルートは、ナリンとカシュガルにバス路線があるのみです。
キルギスは国家ですが、国民の総人口540万人というのは、だいたい愛知県の人口です。中国にしてみれば、一地方都市のレベルで、中国の事業家にとっては、それほど魅力的はないでしょうが、
シルクロードを旅するものにとっては、この路線は不可欠で、多くの日本人のロマンを掻き立てるコースです。なんとか、春秋航空さんにでも、ここを開けてもらいたい。これは、声を大にして訴えます。
なんたって、今回のキルギス行きは、いまのところ確定人数が二人だけで、現地の通訳、宿泊など入れて、一人、40万円ちかくかかってしまう。 それでも、ミッションですから私は行きますが、
もし、本欄をご覧の皆さんで、ご同行を希望なさる方は、8日(火)までに、私に、一方、ください。
二人部屋で、個室だと、また値段が上がるかも。 nunato2511arai@gmail.com
10月6日 成田出発 で、戻りは14日です。 詳細は、問い合わせがあるときに、お教えします。
キルギスの国土面積は日本の約半分。高地にあるので、いつも上昇気流が起き、水資源に恵まれています。中央アジアの中では湿潤なのですが、首都のビシュケクでも、湿度は年を通し、私の住む中野市の半分です。ここは気温も中野市とほとんど同じで、果物がたくさん採れます。
標高1600メートルのところに、琵琶湖の9倍の大きさのイシククル湖があり、海水の塩分濃度の半分程度の塩湖でサカナが生息する。 透明度はバイカルにつづいて世界で二番目、さらに、この湖は厳冬期でも凍らない。
もし、キルギスに生活拠点をもったとして、そこで、どんな生活をするのか? 産業を起こすのか? 教育は?
今回は、単純な旅行ではない。
まして、私は、アフガン戦争の時に、軍事基地を借りに行った米国政府の人間のように、国家的な任務を受けているものでもありません。
さらに、どこかの日本企業の駐在事務所を開きに行くのでもない。
まずは、この地にあったであろう、3000年の人間ドラマを、感じに行きます。
特に、4世紀から7世紀にかけて、この天山の西側に、どんなドラマがあったのか、大地に立って、自分の血と、天空にあるシリウスBのアカシックレコードに、聞いてみるつもりです。
そのうえで、
日本のこれからです。
フクイチの放射能は、ますますひどくなっています。中国や、フランスの原発が事故を起こさないとは、限らない。海洋汚染が進みます。日本の富裕層は、今、脱兎のごとく、アルゼンチンを目指しています。 ここも、親日国です。
私の郷里の産業を活かしながら、 キルギスで、現地の人と一緒に、人口で、5~10万人規模の自律自立型の小さな「国作り」までできないか、それには、何が必要か、どんな、段取りが必要か?
私の意識にあるのは、日本の子どもたちや若者に、ユーラシアのど真ん中で、なんとか生き抜いてほしい、とその道筋を探すことです。
この点、ブリヤートは、あたかも、新国家の建設 に近くなるのでしょう。
単なる、移住ではない。
生存を賭けた 移民です。
そして、 辿り着いた人間全てが、自分で、ルールを作り、自分で、クニを創りだすのです。
お客さん ではない。 会社の出張者や、駐在員とその家族 ではない。
この意味の分からない人間は、 いつまでも、 放射能地獄の日本列島に、残っている方がいいでしょう。
現地で、足手まとい になります。 勤め先はありますか? なんて聞いているうちは、ダメです。
現地に、自分の生存の場と、仕事を、作りに行くのです。
明治維新で、フリーメーソンに従って、天皇を国家の中心にした中央集権国家を作り、まず、国語をつくって、日本列島の住民に全員に国民皆教育をして、「末は博士か大臣か」で、国家の中での栄達を望み、戦後は、マネーを効率よく稼ぐことを人生の目的にして生きてきた人間は、今回の事態でも、海外での生活とは、せいぜい駐在員とか特派員ぐらいしか、思い至らないのでしょう。
まず、日本国内で、自分で、自分の生活を、自律・自立させてみる。その覚悟がない人間は、海外でも、誰かのロボットにされるだけでしょうね。