19日の園遊会に台湾代表が初参加。呪縛が解け出している。

こんにちは。

今朝は朝から風が強い。昨日の夕刻から、とにかく、目が痛くて仕方がありません。

黄砂に、放射能か。

22日の今日も、 東京ではTC(日米欧三極委員会)が続いています。 この会議の前に、世界経済において重要な会議がありました。

20日にFRBが破綻するとかいう人もいましたが、その20日にワシントンで開催された20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)では、欧州債務問題の安全網拡充を念頭に置いた国際通貨基金(IMF)の資金増強が求められ、目標額の4000億ドルを超えて4300億ドルを集め、これで、ひとまず、IMF、そして世界経済は延命です。

そして、早速、日本の財政の健全化を求めています。 デフレが進む日本国内の経済復興よりも、日本の官僚も含め、世界全体の経済システム維持が先、ということなのでしょうが、 さて、これで、安心できるか?

20日までに、とりあえずの延命措置は講じられたことになりますので、これからが、「メス」の本番になっていくと考えられます。

世界の中央銀行がどれだけの通貨を発行できるか、そして、その国の政府予算と外貨準備の中から、システム維持のための資金をどうやって拠出するか、 これは、「ブラック・ボックス」そのものです。

戦後世界では、米ドルを基軸通貨にしていたのですが、これとても、初めは、フォートノックスに納められた金塊がその保障でしたが、ニクソンショックが起き、石油にその役割が切り替わっても、サブプライムローン問題のあとは、 全く保障はない。

今回の延命措置では、インドネシアやシンポールなど、アジア王族の意見が相当強く反映されているはずです。

世界の中央銀行に、これまで金塊を届けた人間が、実は今でも、通貨の供給量を決めているのではないか?

昨年夏から、ネット上に、日本と世界経済の復興のためとして、 「天皇の金塊」資金16京円という話が、飛び出しました。 私は、これは、21世紀の人類活動の総量を数値化した数字ではないか、と考えています。

人類社会に「破滅」が起こるのは、日本の「奥の院」や世界の「王族達」も望まない。 しかし、問題なのは、今のままでは、新しい芽が生まれない、育たない。 現状は、戦後の日本の経済発展のパターンを途上国に広げただけで、それとても、中国にみられる(格差拡大、環境問題、汚職、虚偽詐欺などによる略奪)ように、すぐに限界にきてします。 

 ただ、今の日本に対し、その奥底にある可能性に、より伸びやかになって、動いてもらいたいとの期待だけは伺える。もちろん、これまでの工業化・都市化とはちがった発展パターンを期待しているでしょう。(巨大地震の発生は、そこへの移行を加速することになるでしょう。)

 19日の赤坂での園遊会に、初めて台湾駐日代表部が招かれた。そこで天皇陛下が、一年前の震災での義捐金に対し、「ありがとう」と感謝の意を述べられた。日本国は、1972年の日中国交回復後は、台湾(中華民国)と日本とは、正式に交流しないという立場だった。

 その前々日には、石原都知事はワシントンで、「尖閣諸島の購入」を表明したばかりだった。 尖閣問題は、キッシンジャーーが仕掛けた日中離間策(別名、「中国増長」黙認策)そのものだった。

 この二点は、いずれも、戦後のアメリカ支配の中で、日本を手篭めにする大きな手段だった。

陛下(宮内庁)が台湾代表を招いたことは、単に、恩義に対し、儀礼として謝意を示したものではないはずです。

思い出すのは、200年12月の陛下の誕生日のインタビューです。あの「ゆかり発言」があったときです。

今回の「台湾ありがとう」は、戦後のアメリカが作り出した「呪縛」を解くものになっていると私は考えます。

次の注目点は、4月26日の「小沢一郎」判決です。

世界経済を破滅させない代わりに、詐欺的金融支配と、軍事暴力を控えさせる。

もし、こうした方針が出されているのなら、私たちは、アメリカの軍事力=ペンタゴンを、地球上の平和構築のために使うという視点をもって捉えなおし、私たち日本の技術や経済力を、いかに生かすか、ということを考えたい。

しかし、今の民主党では、とてもではないが、その旗振り役の任は勤まりませんが。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。