こんにちは。
今朝のニュースは、石原都知事が、「東京都が尖閣諸島を買う」というもの。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012041700053
本人には、ここを東京都のものとして開発することで、元々の日本領であるから、それを「国のため」に、外交的にも確定させたい意向のようです。ここが係争案件そのものであることを知っての上です。東京都には警視庁があり、ここには機動隊もあり、これらを駐在させるのでしょうか。 そのとき、ここに中国軍が侵攻をしかければ、都知事の要請に基づいて、日本の軍事力(自衛隊)が出動せざるを得なくなります。
もともと、本気になって、尖閣諸島という「国土を護る」のなら、ここに自衛隊や米軍に駐屯させるのが一番いい。
政府、経団連は、現在の最大の貿易相手国の中国を刺激したくないので、ここを、緊張の場にすることを避けています。
この地が、1968年の中華人民共和国の地図では日本領であったものが、 69年に海底に石油や天然ガスが発見されてから、中国側が大陸棚を持ち出し、キッシンジャーが周恩来の問いかけに、「日本に施政権はある」としたものの、領有権については曖昧にして、両国の緊張の種をあえて作ったものでした。
それを、田中角栄と周恩来は1972年に「棚上げ」にして、「緊張を起こさない」冷静な外交をしていたはずでしたが、ここでの緊張が、①アメリカの東アジア戦略、②中国、および中華民族の団結 ③日本の防衛費の拡充 といった其々の思惑のために、演出されてきました。
「内政の失敗を外交で隠す」ときに、もっとも使われやすいのは、常に軍事でした。 中国の場合、この1972年の日中間の「棚上げ」合意したあとも、一貫して、海軍力の拡充、太平洋への影響力の拡大を目指していたのでは事実です。 それが、如実に現われたのが、2年前の中国漁船と海上保安庁の衝突でした。
今回、北朝鮮の「ミサイル」では、石垣島から台湾沖に、ミサイルが落ちるのではないか、と自衛隊が、展開していましたが、「自爆」によって、日本側は、肩透かしを食らわされたばかりでした。
大飯原発の再稼動や、福島第一4号機から、なんとか国民の目をそらしたい勢力が、北朝鮮に替わって、今度は、石原慎太郎を使っている、と考えるとすっきりします。
国内に放射能という重大問題があるのに、外交面で緊張を創れば、ますます問題は複雑化し、解決が遅れます。ごまかし、目くらまし、で、やり過ごせるものは何一つないのです。
一方、反原発の闘士、京大の小池先生が初の映画出演です。それも、原発推進を阻止する「悪役」として登場し、最後はチカン冤罪を受けてしまいます。 ごらんあれ。
絶対!!原子力レンジャー 『スイシンジャー』
http://www.youtube.com/watch?v=9FiwgKYdwrg&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=0AcQJE_R0iw&feature=relmfu
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1226.html