朝鮮と韓国の軍事衝突。
国境の小さな島でいきなり砲撃が始まって、韓国側軍人二人が死者。
民間人も負傷といいます。
韓国、朝鮮の両国とも、自国領を主張する中での戦闘でした。
それよりも、このときの爆発映像が、何回も世界に報道されています。
尖閣の衝突ビデオと同じように。
いま、この周辺の国の事情を考えますと、
「円高を食い止めろ。」
「米軍基地の存在価値を高めろ。」
「日中間の対立の印象を薄めさせろ。」
との思惑があるのですが、このとき、半島で軍事緊張がって、
それが、小規模とはいえ、映像で全世界に報道されると、
一定の効果があります。
もし、これが、日本の現政権に財界、そして、アメリカと中国の
一致した要望だとしたら、何でもできてしまう。
考えたいのは、なぜ今、半島で、同じ民族による撃ち合いがあるのか?
単純に、金正恩に手柄を上げるためなのか?
で、その結果として、
一番喜んでいるのが、日本の民主党?
拉致問題の解決がこれでまた遅れることになる。
尖閣での日中の衝突は、アメリカが誘発したものといえ、
日中の双方で、本気モードの対立になったが、
この半島での軍事衝突には、どうも、両国からの作為を感じてしまう。
単なる、時局調節の手段になっているのかどうか。
ただ、これが、東アジア全体に広がる本格的な戦闘に発展することはない。
国家に翻弄される犠牲者が気の毒です。
「国家」とどう付き合うか?
「国家」を、どう運転するか?
「国家」に、どこまで権限を持たせておくか?
いずれも、私達の問題です。
それが、有権者=国家主権者であるということです。
自民党時代に戻ったのか? 困った時の半島有事?
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。