中国人の観光客が増えています。
同時に、日本の不動産購入話も多くありますが、これが、
最後の成約に至った例は、あまり、ききません。
これと関連して、今、なりすまし詐欺 も始まったようです。
数人で、日本の大企業を訪問し、その担当者やその上司から、
人数分の名刺を受け取り、その名刺をもって、
また、違う日本企業を、訪問します。
今度は、その名刺の大企業が、日本の土地や、株式を購入したがっている。
実は、裏側に、中国の巨大投資グループが控えている。
こういって、不動産や証券会社にコンタクトし、その対象企業のトップに
渡りをつけるやり方です。
一体、狙いは何か?
ひとたび、日本のトップ企業の社長などの名刺を得たら、今度は、それこそ、
ホンモノの中国の大企業の経営陣に、くい込むつもりでしょう。
あるいは、何かの情報操作を狙うつもりかもしれません。
ちなみに、中国では、大企業のトップや自治体の長などは、なかなか、名刺を
くれません。
自分の渡した名刺が、どのように使われるのか、相手の背景を十分に見極めます。
私達にとって、困ってしまうのは、本当に信頼の置ける日本人の紹介で会った中国人の中に
も、こういった、「なりすましの術」を使う人間が、ときとして紛れ込んでいることです。
中国人が、単なる、商品のお客様ならいいのですが、ビジネスの場合は、その人物の背景の
確認に、ほんとうに、十分な時間をかけたほうがいいでしょう。
これは、今後、私たちが、日本で、中国の人たちと、付き合うときの鉄則です。
中国人の「なりすましの術」にご注意を。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。