1) 日田の鉄鏡
きれいなホームページができたようです。
来年2月に、この鏡(3世紀のもの)をめぐって、大きなシンポジウムもありそうです。
2) 日本列島に、 いつ、どのように王権が発生したか、ほぼ分かりましたが、
まだ、確定的でないのが、その変化・発展の具体的な状況です。特に、
天智、 天武、 持統、 聖武 の それぞれの 天皇像、天皇権 の違いです。
これには、 宗教要素も絡みます。
ユダヤ教 道教 景教 仏教 ゾロアスター教
ひとつだけいえること。
日本では、伊勢神宮にアマテラスが、持統天皇によって正式に祀られてから、
そのあとに国家として、通貨の流通が始まり、古事記日本書紀が編纂されています。
3)通貨に関しては、
3000年以上前、中国の殷朝は、日本の沖縄・奄美から宝貝を輸入して使っていたが、
周代からは、鋳造の銅銭が使われ、春秋戦国時代は各国でバラバラに作ったが、
秦の始皇帝がそれらを統一し、そのあと、前漢時代には、税収は、銅銭に限定させた。
しかし、日本列島では、その始皇帝から、900年以上経って、
天武のときに、初めて「富本銭」が試作され、708年に「和同開珎」の流通が始まりました。
この間に、倭国は、律令を完成し、 国名を、日本に変えています。
この中国との違い、 特に、この900年の意味を、 しっかり、考えたいと思います。