産経新聞から
<検出数値「非常に高いが、政府指示は妥当。パニック避けて」専門家>
2011.3.15 14:34
福島第1原発の敷地内で、最高毎時400ミリシーベルトという非常に高濃度の
放射線量が検出されたことについて、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授
(放射線物理学)は「非常に高い数字ではあるが、現時点で(20~30キロの屋内退避を
命じた)政府の指示は妥当と思われるので、パニックになることだけは避けてほしい」と
冷静な対応を呼び掛けている。
星教授によると、放射線を急に(急性)全身被曝した場合、人により差はあるが、毎時
300~500ミリシーベルトでリンパ球減少などの急性症状が出始めるといい、その
数値に達している。
「国内では聞いたこともない」(星教授)ほど高い数値で、10時間浴び続けると、
毎時4000ミリシーベルトを1時間浴びた場合と同じ放射線量となり、浴びた人の
50%が1カ月以内に死亡するほどという。
一方で星教授は「逆に1分浴びただけなら放射線量は60分の1となるわけで、
一瞬ならば、そうした健康被害が出るわけではなく、また距離が離れると放射線量は
減る」と話す。政府の指示については「専門家が距離を計測して指示を出しており、
現状の数値が正しければ危険性は低い。情報に気をつけ、パニックにならずに
指示に従ってほしい」と呼び掛けている。
400ミリシーベルトとは?
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。