15日の今日、デモをするなら、情報公開法と、公務員給与は国民が決めることを要求せよ。

13日、14日と、東京にいました。今回の出張では、本の打ち合わせをしてきました。

 次回の東京皆神塾は、11月20日(日)に行いますが、今後は、会場を変更いたします。詳細は追ってご案内します。 式年遷宮のある2013年に向けて、より多くの皆さんに、新井ワールドをお届けしたいと思います。

今、世界中で、富の不均衡に反対するデモが広がっています。 今日10月15日には、アメリカの「ウォール街を占拠せよ」に呼応し、日本でもデモが予定されているようですが、霞ヶ関や大手町、兜町を「占拠」したとして、具体的には、一体、何を要求するのでしょう。

そこでは、どんなスローガンを、掲げるのでしょうか?

日本の場合、統治機関である国家の政策決定、さらに、国家の資金に用途と実際の支払額について、その詳細が全然、公開されていません。

現行はどうなっているのか、安全保障と外交に関わるもの以外は、本来、すべて公開すべきです。

私はこの情報公開については、日本国籍を有する有権者が、100名連名で公開要求した情報は、即座に公開することを法律で定めるべきと考えます。 

そして、そうして公開された情報は、広く日本国民全体で共有するために、どんどん国会図書館が開示(ネットでも公開)し、誰もが簡単に閲覧できるようにする。しかも、これを怠った公務員を罰する規定も必要です。

主権者は、国民なのです。

何回も書きます。  主権者は国民なのです。 そして、有権者とは、自分が生きる社会の、その法律を作る立場の人間なのです。 そのとき、国会議員は、法律を作る主体である私たちの、その代表に過ぎません。

今、日本に変革が必要なのは誰もが認めますが、それには、まず、この国(統治機関)がどういう状態なのか、誰もがわかるように、はっきりさせることが、第一です。

これを、拒む理由は、ないはずです。

単に政治家の収支報告書ではなく、すべての行政文書、公的資金(事業資金・経費・賃金明細)の出し入れや流れと金額、公共事業の出入り業者の氏名とその落札額も、全部、公開されているのが、本来の姿です。

そこで、 デモでは、 まず、 情報公開法の制定 を要求しましょう。

そして同時に、公務員と議員の給与は、国民が決める、という法案をつくりましょう。

「休まず、遅れず、働かず」の昼行灯が大手を振るい、 「一生懸命働く人間がいると、他の人間の居場所がなくなる」  なんていう職場環境は、絶対に改善しないといけません。これは、間違っています。

公務員給与の基礎賃金の体系を低くし、個々の公務員が、公僕として、どれだけ働き、どのような成果を出したかを、私たち国民が判定し、それを賞与として反映させる仕組みに変えましょう。

こうした、成果反映型の賃金体系にしないと、この国は、まともに機能しません。

公務員に何を求めるか、それも、私たち、主権者である国民が決めることです。

それこそが、市民です。  何でも「お上」に決めてもらう と考えるのは、「庶民」や「臣民」です。 

いつまでも、奴隷根性のまま、何も考えないで、幸福に暮らせた時代は、終わりました。

人間を人間たらしめるもの、それは、「思考」です。 それも、人間社会全体のシステムを考える思考です。

誰かが決めた、社会制度の「枠」を探し、より、有利な「枠」を選択するための思考ではなく、自分が社会の「枠組み」を考える。 これこそが、本当に独立した、 主体なのです。 

自律・自立は、そこから生まれます。

思考こそが、魂を独立させ、理性を鍛えるのです。

さあ、みんなで、次の社会の仕組みを考えよう。まず、今の統治機関のすべての情報を知ろう。

そして、のうのうと、自分の生活を第一に考えるニセモノの公僕を、ホンモノの公僕に変えていこう。

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。