10日のサンクゼール。講演のみの場合は2500円(ワンドリンク付)です。

こんにちは。

昨日は、中野市博物館で、柳沢遺跡に関する講演会に行ってきました。 

 青銅器と弥生時代の関係です。講師は、大阪府立狭山池博物館の館長でした。

 日本で、銅鐸と銅戈(または銅矛)が、一緒に出土した例は、神戸、和歌山、とこの柳沢遺跡の3例しかなく、

  ここがもっとも古く(紀元前2世紀末)、しかも、大規模稲作農業の中心ではないことが特徴です。

  極めて、儀式的性格が強いとのことでした。 5器でた銅鐸は大きさは20センチほどで音を出す銅鐸です。

 大量の銅鐸が発見された、島根の加茂岩倉・荒神谷遺跡は、3世紀中ごろのものです。

 その前の、関西で多く出土する大型銅鐸(見る銅鐸)は、ほとんどが、紀元後2世紀のものです。

 柳沢遺跡では銅鐸銅戈の出土地の隣に、礫床木棺墓があり、翡翠の勾玉を胸に下げてた王が埋葬されていました。以後、数例、同じ様式の墓が出ています。

 このシナノの王が、どこまでの支配領域を持った王なのか、が問題です。

 普通の考古学者は北信濃だけに限定して考えてしまいますが、埋納されていた銅戈には、大阪湾型に加え、九州型(上から3つ目)もあるのです。   柳沢遺跡出土品

 同時代に、これほど見事な王墓(祭祀埋納)はなく、間違いなく、日本列島で初めての王権成立を意味します。縄文からの連続性、そして、古墳時代におけるシナノの特色も十分に説明できます。(ここまで言い切れるのは、今のところ私のみですが)。

 さて、一週間後の10日に、私の話だけを聞きたいという方がいましたので、ご案内します。

  16:00から1800までの二時間です。  ワンドリンク付で、2500円です。

 事前に申し込んでください。 新井 090-9370-5740

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。