IOCジョン・コーツ調整委長発言に対する村田光平先生の憤慨と藤原直哉氏が示唆する「天才」達の新しい次元の「動き」。

1)まず、村田光平先生からです。

 先にこの記事をお読みください。
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/2161056/
https://www.youtube.com/watch?v=hTt8hrmS9hM

これを見て、村田先生が、憤慨・嘆息します。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・
皆様

東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)
のジョン・コーツ調整委員長がAFP通信のインタビューで
「新型コロナウイルスの感染状況にかかわらず大会は来夏開催され
る」と発言したことに内外の市民社会は衝撃を受けております。
五輪そのものが原発と表裏の関係にあり、福島事故の教訓を無視し
て「経済重視から生命重視への移行」を無視する立場にあることが
改めて確認されたからです。

海外の市民社会の立場を反映する下記の資料をお届けいたします。

2015年11月5日付で、Japan Times紙に掲載された 前国際
日本文化研究センター客員研究員でオックスフォード大学付属仏教研究
所研究員の Brian Victoria 博士の遠藤五輪大臣宛メッセージです。

皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

 村田光平 (元駐スイス大使)

 ーーーーーーーーーーーーー

    記

2015年11月6日付Japan Timesに掲載された遠藤大臣宛メッセージ

遠藤利明五輪担当大臣殿

BRIAN VICTORIA
Kyoto

 2020年東京五輪が日本の経済復興を披露し得るとは残念ながら
信じられなくなりました。
これまでのところ事態は逆で国立競技場、エンブレム問題などで時代
遅れの不透明な政策決定の方式がマスコミで騒がれ、最近、下村博文
大臣は辞任しました。
 この政策決定の方式が最も深刻な問題で、今後も同様の挫折に何度
堪えられるでしょうか。13世紀における道元禅師は
『毫釐(ごうり)も差(しゃ)あれば、天地はるかに隔(へだた)り』
という。
つまり、初めの一歩を誤れば その結末には天と地の差が生じる と
の趣旨を述べております。 

この教えから鑑みて、今日の混乱のはじまりは安倍総理が2013年
のIOC総会に置いて福島第一は “Under control”であるとし、
放射性物質の流出は湾内0.3平方キロ内に閉じ込められていると
言明したことから想起されます。

このような主張は、当時としては正しいと思われたにせよ、もはや有効
ではありません。最近の福島地域を襲った台風18号が汚染水の海への
流出を招いたことを東電側も発表しており、また、豪雨により比較的除染
が進んでいた地域が近隣の山岳部一帯に蓄積していた放射性物質によって
再び汚染された可能性が高いことを無視しております。
また、1号機、2号機及び3号機からの溶解核燃料がどこに、どのような
状態にあるかすら分かっていないことも考慮に入れていません。

残念ながら道元禅師は、
真理から遠くかけ離れてしまったらどうすべきかは説いておりません。
しかしながら、幸運にも村田光平元駐スイス大使は、傑出した理にかな
った提案を行いました。
代替地を選択するのに間に合ううちに日本が2020東京五輪開催から
「名誉ある撤退」を行うというものです。

「月刊日本」9月号の記事で村田氏は、安倍総理がIOC総会での
「福島はこれまでも、また、将来も東京に被害を与えることはない」との
発言に対していくつかの具体的事例をあげてその誤りを指摘しております。

 村田氏の主要な関心は過去にはなく現在と未来にあります。
4号機の使用済み核燃料は2014年末までに取り出しを終えましたが、
メルトダウンを起こした1号機、2号機及び3号機の溶解燃料棒は建屋
周辺の放射線量が高すぎて取り出せない状況にあります。

 村田氏の最も深刻な懸念は
傍証が伝えられている福島第一での再臨界の発生の有無です。

 村田氏は東京五輪そのものに反対しているわけではありません。

 東京五輪は今直ちになすべきことのその前に大きく立ちはだかって
いるのです。今すべきことは、日本政府の全面的支援の下に世界中から
最高の頭脳と技術を集め、全力をふりしぼり 福島第一を真に 
“under control” の状態にすることです。

 これにより太平洋を放射能汚染から救い、福島県住民をはじめとする
多くの方々の苦しみと悲惨な境遇に手を差し伸べることができるのです。

 村田氏は天地の摂理は不道徳の永続を許さないと述べております。
 遠藤大臣殿、「名誉ある撤退」の訴えに与していただけるでしょうか。

以上

 ----転載終わりーーー

で、一年延期になった東京五輪の実情はというとこれです。
 https://www.youtube.com/watch?v=pLzPE_A5N9s
 

2)次に、普段はあまり見ない藤原直哉氏の論考です。
 https://www.youtube.com/watch?v=E2QD1tenr_8
 久しぶりに見たけど、面白い。

菅政権の誕生で、竹中氏が提唱するデジタル資本主義が盤石になるか
のように思えますが、果たして、それが、「天意」なのでしょうか?

しかも、これまでの不道徳な体制のままで?
もしかしたら、そうした状況のママでは、ITもAIも使わせないとする
天意により、そうした思惑が壊れる、壊れたと認知させるような「現実」
が、出てくるかもしれません。

 それは、11月初め大統領選挙後?
 それとも、10月1日の中秋のあと?
 それまでに、日本では、菅政権が解散総選挙?

 それとも、それは、来年の東京五輪の後?

今は、国際政治での「枠組み改変」も進行中です。
アメリカと中国人経済と、中国共産党と、そして台湾。

で、それがすんでから合成覇権通貨?

それを隠すために、この秋から冬に再びコロナやワクチンで、
何か仕掛けるのかも? とも思えます。
そのときは、経済は、とんでもないけどね。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。