令和天皇の即位礼正殿の儀。雨が上がり、虹が出てきた。天からの祝福。さあリアル世界で、この列島の統治体を作り直そう。

高御座からの天皇のお言葉:

さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。
上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心(みこころ)を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。

私の感想;

皇祖神アマテラスは、女性神です。政治的にも、実態としても。
白山中居神社も、最初の祭神は、イザナギでなく、イザナミでした。

ヨモツヒラサカの向こう、黄泉からイザナミが出てくる。
これは、6000年前に縄文人がヒスイを持ち出したときから意識された女神、ヌナカワヒメです。
イザナギ・イザナギで語られる存在となるのは、崇神のときからです。

今回の儀式も、平安時代の装束の装いをしているものの、基本は剣と勾玉が持ち込まれた、という形になっていて、先に、皇祖神アマテラスの依り代である八咫鏡が宮中にある、ということになっていました。
初代文部大臣の森有礼が見たと言われる鏡が、宮中にあった、という設定です。その上での儀式です。
これは、一体、いつから始まったのか? 
記紀に書かれた「岩戸開き神話」からの「神威」が、この統治体の天皇に、リアルの世界でも続いていると改めて決めたのは、明治になってからです。それ以前は、どこかの神社の社に、鏡があったとしても、それはファクトとしていつ制作された、どんな鏡だったのでしょう?そして、どんなふうに保存維持されてきたのでしょう?(この点、もっとも古い伝世品の鏡は、宮津の籠神社で伝えられた前漢鏡です)
明治の時、新政府を作った伊藤博文たちは、列島にできた王権では、とにかく、それまでの列島に入ってきたもの(文化の形式や文明の利器)を選別しながら取り込んできた事実を確認し、自らが新規に作りだした体制についても、それを支える神威が太古から続いて来ている、と「演出」しました。
このとき、鏡を最重要にしたのは、8世紀に完成した記紀神話の「岩戸開き」の場面で使われたためでした。もちろん、この記紀神話で、八咫鏡を書いた裏には、「魏志倭人伝」の記載があったでしょう。
 物証的なリアルの列島の事実史からいうと、日本列島の太古は、6000年前に縄文人たちが糸魚川の翡翠をもち始めた。これは翡翠の周波数が生命情報との共振機能をもつことを感知し、その機能を生かすことを列島民の特性(徳性)にし、そのあとは大陸の文明を取捨選択しながら摂りこんできた。イノチの現場に活かすために。
日本列島で原初王権(ニギハヤヒ)が生まれた時も、統治体を支える神威の中にこのときの力を引き継いできた、とするのが、女神であり、太陽神でもある、皇祖神アマテラスの意味です。
今日は、とにかく、虹も出ましたし、儀式も無事に終わりまして、めでたしめでたし、です。

PS:今回、国民代表として、万歳をされた方。
原稿を読み間違えるのではないか、とハラハラして観ていましたが、大丈夫でした。よかったです。
読み上げた内容を、きちんと胸と脳裏と肝に叩き込んで、実行してください。

◎安倍晋三首相の寿詞(よごと)
 謹んで申し上げます。
天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶(よろこ)び申し上げます。
 ただいま、天皇陛下から、上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考えと、我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い、深く感銘を受けるとともに、敬愛の念を今一度新たにいたしました。
 私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため、最善の努力を尽くしてまいります。
 ここに、令和の代(よ)の平安と天皇陛下の弥栄(いやさか)をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。