日本一の煎餅屋(オカキヤ)の播磨屋さんは、とにかく熱いのですが、その檄の中に、掲題がありました。
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「革命はもうまもなく財政破綻で始まる」 といいます。
「財政」は、本当にいま、大変な事態になっています。
この8月野田政権は、自公民で消費税アップを決定し、何とか財政非常事態を繰りぬけられるような手はずを、財務省は得たはずですが、 これが、現在の政争で機能不全になっています。
原因は、 「このまま選挙すれば、負ける」と怖がる民主党が、内閣不信任案の成立を恐れ、国会の召集を見送っているためです。 このため、特例公債法案がとおらず、地方交付税交付金などの国庫からの予算配分が出来ない事態になっています。
国会を開いたときには、この法案も大事ですが、現在の選挙制度は、一票の格差が衆参ともに違憲状態であり、 この是正なしに、解散総選挙になったときには、そのときの選挙も、そして、そこで選ばれた人間も、非合法になります。
憲法が定める「国の最高議決機関」が、非合法の手段で選ばれた人間によって、構成される事態になります。
そのときさらに、すべての公務員給与も支払われない事態になっていたならば、この国はどうなるのでしょう。
そんな時には、戒厳令が発動され、憲法は停止され、 この国の全ての活動が、その戒厳司令部の指揮下に入るのが通常ですが、日本の法律では、戒厳令を出す人間が決められていません。総理大臣にも、天皇にも、その権限がありません。
アメリカの特別行政自治区であることが、国民全員にも、はっきり分かってくるのが、きっと、そのときでしょう。
いや、今の野田政権はすでにアメリカの犬ですから、アメリカとしては、このままのほうがいいのかもしれませんが。
一方、播磨屋さんは檄の中で、日本維新の会を立ち上げた橋下徹氏にも、激烈なメッセージを送っています。
「今どき、環境問題に一言も触れずに、何が維新か」
これは、当然のことです。 そのときの踏み絵は、原発問題でしたが、橋下氏は、すでに裏切っています。
播磨屋さんは「飢餓地獄が来る」とも指摘します。確かに、これには国家的な備えが必要です。しかし、今、日本の「国家」(官僚と御用学者に、マスコミと財界?)は、原発事故の影響をごまかすことを最優先事項にしています。
財政破綻が「地球革命」を呼び起こす、という主張ですが、播磨屋さんは、どうも、「維新」と「革命」の区別が明確ではないようです。
維新は、同一の権威のなかでの、 政権や統治システムの刷新。
それに対し、
革命とは、 統治における 権威 そのものの、変更を意味します。
今の日本の国家体制の「権威」は、明治の東京政府によって作られました。
天皇の存在を、播磨屋さんが理解するように、古事記日本書紀に書かれた世界をそのまま踏襲する、現実存在の家系である としたのも、明治政府になってからです。
万世一系 と 皇室典範 は、明治政府によって作られました。
伊勢神宮に、天皇が参拝するようになったのは、明治になってからです。
「地球革命」といった場合、新たな権威になるものは、何でしょうか?
私は、縄文からの精神性と考えます。 これが、今の日本国政府には、完全に失われています。
それは、国家権力も、マネーも制度も超えた、イノチの共有感です。
今、天皇皇后両陛下は、被災地(特に福島)に、慰問、そして、慰霊にいかれます。
ご高齢であること、そして、放射能のことを考えると、もう、ご無理なさらないでほしいと、私は願うのですが。
飢餓に備えて、そして、国家の機能停止に備えて、 さらに、放射能被害 と 地震などの災害に備えて、
自分と家族にとっての<セーフティーゾーン>が必要です。
今、「2012クライマックス」に向っています。