岩上さん、平智之議員のインタビューを有料にするなんて。まあ、安価ですが。

残念なことに、IWJの岩上氏が平議員のインタビューを有料にしてしまいました。何をやっているのか。

いろいろ重大な指摘があったので、植田さんが書き出していたものを、以下転載します。

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 これは大傑作です。   全国民、必見のインタビューです。
 
http://www.ustream.tv/recorded/23435928

 私は、これほど原発問題に造詣が深い国会議員がいたことに驚きました。
 驚いた点は2つ。

 1 事故原発の死に方=石棺にするか、更地にするか、の大きな違い。

 東電の工程表は、更地化にすることを目標にしている。溶け堕ちた核燃料をきれいに取り出して、別の場所に移し、事故現場は更地にすることを目標としている。そんな技術は、今現在、世界に存在していないのに。
 この死に方だと、原発は単に事故を起こしただけで、大きな事故をおこした原発は、廃炉処置にするだけのこと。それで、3.11は終わり。

 石棺にすることは、原子力村の権威が地に堕ちること。
 なぜなら、石棺などにすると、原子力村の知能では原子力を制御できなかったことを世界に証明することになるから。
 つまり、現在の人知では、原子力はマネジメントできないことを天下にさらすことになる、と。だから、原子力村は、石棺による死は絶対に避けねばならない。

 というわけで、平氏によれば、廃炉にするその仕方の中に、原子力村の死活の問題がある、ということです。
 これは私には実に啓発的な指摘でした。

 2 IC(アイソレーション・コンデンサー)。
 全電源喪失した場合でも、設計上、今の原発には、核分裂によって発生した熱から発生する蒸気を利用して、自動的に原子炉を冷却する蒸気の循環装置が組み込まれている。
 だから、事故直後、東電はこのICが動くものと考えていた。
 ところが、動かなかった。
 
  なぜか?

 地震で壊れたから。
 ところが、東電はこれを絶対に認めない。
 というのも、ストレス・テストは、津波対策だけで、地震のことは一切考慮にしていないから。
 だから、もしICが地震によって動かなくなったことを認めると、ストレス・テストによる安全の根拠がなくなってしまう。日本全国の原発が今後、地震対策をしない限り、動かせなくなる。
 大飯原発を動かすためのストレス・テストは、地震を度外視している。

 平氏は、大学で自然科学を専攻した結果、野田政権の「再稼動のための安全は確認された」宣言に我慢できませんでした。ウソをつくな、と。

 それから、平氏は、全原発の即廃炉化を主張していました。
 その理由。

 「今、世界に400基あるが、これだけの数の原発では、工学的に見れば、トライ・アンド・エラーの回数が少なすぎる。ゼロに等しい。
 だから、原発技術は、工学的に見て、安全だとは到底言えない。すなわち、原発は、そこから人間が学ぶことが出来ることになる事故が圧倒的に少なすぎる。
 しかも、原発は、放射能を出すので、エラーを1回も起こせない。
 これでは、人類が、原発をマネジメントできるようになることは、金輪際あり得ない。」

 以上、原発技術の問題です。
 あと、消費税、TTP、民主党のマニフェストからの反転の問題、等、実に面白いインタビューです。

 平氏は、岩上氏と同じ、1959年生まれ。
 新しい世代が出てきたなあ、という印象を私は受けました。

 脱原発問題では、今、2000万人の日本人が原発に反対している、と平氏が見積もっています。
 その人たちの声の中に自分を置きたくて、民主党を離党することに決めた、とのことです。

 来年の衆院選挙では、一つの旋風になるかもしれません。

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平氏の見識については、国会内での質問にはっきり現われています。

以下は、問題なく、見れます。

http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E5%B9%B3%E6%99%BA%E4%B9%8B


 

 

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。