今日は、新嘗祭の日です。しかし、陛下はご病気でした。代わりに皇太子がその任を勤めたわけでもありませんでした。初めての事態です。これがどんな意味をもつのか、私にも、分かりません。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111122/imp11112222520001-n1.htm
産経新聞の記事にある解説です。
「国事行為の臨時代行などを務める皇太子さまだが、新嘗祭では儀式を代わりに行われることはない。祭祀は明治時代に制定され戦後廃止された「皇室祭祀令」に準じて行われ、陛下の代拝は掌典長がするものとされているからだ。」
一昨日の21日、政府は、オウム事件の逮捕者13名(逃亡中がまだ3名いる)の刑を確定し、一旦、一連の事件の収束としました。オウムは、1990年の衆議院選挙で多くの候補者を出しながら(象さんのお面の選挙)、全く議席が取れなかったことから、政府転覆の意志を固めました。それが、なんで、あんなに破壊力をもつモンスターに成れたのか、その闇は解明されないままです。事件は、1995年3月20日でしたが、もともとの計画では、その半年後に、皇居や霞ヶ関に向けて大規模なサリン撒布も計画していたというから驚きです。
振り返るに、1989年からの平成時代は、けっして、「平成」ではありませんでした。日本はバブル経済が弾け、失われた10年が、さらに、20年、そして、23年になりました。この間、天安門事件で四面楚歌だった中国が国際経済に組みこまれ、リーマンショック後は、世界経済の牽引役になり、GDPで日本を抜き、国際政治でのプレゼンスも高まりました。
その中国が、今回のインドネシアでの東アジアサミットについて、以下のようにコメントを出しています。
なんと、「日本が勝者だ」と言っています。 さて、皆さんはどう考えますが?
一部のみを掲載します。 http://j.people.com.cn/94476/7651734.html
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東アジアサミット、最大の勝者は日本
東アジアサミット(EAS)が先週土曜日に閉幕した。しかし、中米両国は結局共通認識に達することができず、ASEANはいくつかの承諾を取り付けたが実施にはまだ時間がかかり、新たに参加したロシアもCIS諸国とのFTA締結に忙しく、あまり熱心ではなかった。ところが驚くべきことに、これまでずっと控えめな態度で各国の動きを静観してきた日本が今回、大きな利益を上げたのだ。第一財経日報が伝えた。
この状況に関し、中国現代国際関係研究院グローバル化研究センターの劉軍紅主任は、「現在、アジア太平洋における主な矛盾は依然として日米間の矛盾だ。しかも日本はこれまでずっと、自国にとって不利な戦略体制を瓦解させようと努めてきた。しかし中国はこれまで、当該地域における米国との潜在的な競争にばかり注目し、日本の役割を軽視していた。中米間が争うことで、最終的に日本が利益を得た」と語る。
▽最大の勝者は日本
記者:このほど閉幕したEASの成果について総合的に評価してください。
劉軍紅:我々が想像したほど楽観的な状況ではない。米国・ロシアの参加による影響は多方面に及び、長期化するだろう。今回のサミットの成果は主に3つある。1つ目は海上安全保障問題に関する共通認識。2つ目は「ASEAN+3」から「ASEAN+6」へのFTA拡大。3つ目は中日韓FTA産官学共同研究を早期に始める方針を確認したことだ。
記者:日本は今回、東南アジアのインフラ建設だけでも250億ドルの援助を承諾するなど、大きな動きを見せました。
劉軍紅:日本は総事業費2兆円規模のインフラ整備に対し支援を表明した。これには建設、衛星提供、防災・減災体系、予報などが含まれ、ASEANで日本モデルの普及を推進していく。日本は今回のEASにおける最大の勝者と言える。
記者:それはなぜですか?
劉軍紅:野田首相が帰国前に語ったように、今回日本の外交戦略は基本的に成功を収めた。ここ1年間の外交努力、会議の議事日程と議題、各国の駆け引きなどから判断するに、日本は所定の目標を基本的に実現したと言える。
日本の目標は大きく分けて3つある。1つ目は、米ロのEAS参加後、多国間の安全保障問題に関する議題の討論を促進し、中国の戦略的メリットを抑制すること。2つ目は、ASEAN+3からASEAN+6への枠組み転換を図ること。3つ目は、ASEANのインフラ建設を効果的にコントロールすること。
結果、中米両国がEASから得たものはほとんどなく、ASEANはいくつかの承諾を取り付けただけだったが、日本は実益と戦略的メリットを獲得しただけでなく、米国の正面攻撃を回避し、矛先を中国に向けさせることに成功した。この点から見るに、日本の策略は成功したと言える。