半島の南北対話の裏で進んでいた、中印対話。安倍外交の完全敗北・豹変。

中国から、また、トキが送られてきます。
余裕ですね。一方、安倍晋三はもう完全にカメレオン。
北朝鮮から、またまた、笑われています。

(NHKニュースから)。
北朝鮮「米の圧力役立たず」日本にも圧力維持の立場転換を要求。 5月6日 17時05分北朝鮮情勢
北朝鮮は「アメリカが圧力を追求し続けるのは問題解決に役立たない」と主張し、今後の米朝首脳会談を念頭に制裁緩和を引き出したい意向を反映したものと見られます。また、日本に対しても北朝鮮への圧力を維持する立場を転換すべきだと要求しました。
これは北朝鮮外務省の報道官が6日、国営メディアを通じて示したものです。
この中で、アメリカ政府が北朝鮮に対し、非核化を実現する具体的な行動をとらないかぎり、圧力を緩めない考えを示していることなどについて「対話の雰囲気に冷や水を浴びせ、情勢を白紙に戻そうとする危険な行為だ」と非難しました。そのうえで、「アメリカが圧力や軍事的な威嚇を追求し続けるのは、問題解決に役立たない」と主張し、今後の米朝首脳会談を念頭に、対話を通じてアメリカから制裁緩和を引き出したい意向を反映したものと見られます。
 また、6日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、日本がアメリカや韓国を通じて北朝鮮との対話を模索していると非難する論評を伝えました。
この中で日本について「朝鮮半島で平和の風が吹くやピョンヤン行きにただ乗りしようとしている」と主張しています。そのうえで日本政府に対し、「不届きな下心を捨てないかぎり、1億年たってもわれわれの地を踏めないだろう」とけん制し、北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動をとるまで圧力を維持する立場を転換すべきだと要求しました。

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5月9日に、日米韓の三か国首脳会談ですが、そのとき、半島全体での「非核化」も話題になるでしょう。北朝鮮については、安倍は仲間に入れてもらったとという立場でしょう。 さらに、宗主国のトランプは、米軍を東アジアから撤退したいのですが、安倍はこれについてこれるかな。
この場合、沖縄の基地をどうするか? 台湾と香港、大陸を納得させる哲学があるだろうか? この地域の安全保障を、アメリカ抜きとして、どう話すのでしょうね。     

中国は、今、日本の自衛隊については、もう戦争屋の影響がなくなっているので、アメリカの悪だくみのパシリではなく、撤退したいアメリカ軍隊の二軍という認識でしょう。

日中では、とりあえず、尖閣については,領土問題は棚上げです。これは、周恩来・田中角栄の時代に戻ったことになります。安倍晋三は思慮が浅かったので、「敵国条例」があることの意味も解らず、神武ファンタジーの日本会議や「と金」人士にあおられ、日米に巣くっていた戦争屋に洗脳され、さらに、父、晋太郎の半島平和統一の志も、原発マフィアと利権屋に影響されすぎて、ねじ曲がっていました。それを今、全てが失敗して、表面のメンツだけは守ろうと、ボンボンは、速攻で、豹変中です。

国民はそれをどう見るのかな? 神武ファンタジーに酔い痴れて、経済と外交を壊しまくったのを、許す? なにより、これからも、あの無責任で、嘘つきの顔を見て、あの声を聴き続けるつもり?

さて、加計問題で 首相秘書官だった柳瀬氏の国会招致が近づいています。10日からですか。

<「一帯一路」はデンデンの救命浮き輪?>

岸信介の孫の安倍晋三が、日本国の国最高権力者のままで、ユーラシアの「一帯一路」事業に、政治的に国家をあげて日本は乗り出すことになるのかなぁ~? 岸田は、「飛べない鳥」だって分ちゃったし・・・。 

<読売新聞> 『日中は、第三国で、「一帯一路」の官民共同の協議会』を設置するとのこと。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180506-OYT1T50046.html

中国は老獪だから、東欧・中央アジアで、オレ様中国優先主義を通しすぎて、すっかり評判の悪くなった「一帯一路」を、日本人の「おもいやり」を使って修復させたいのか。そこで、弱り目になった安倍晋三をトコトン「利用」して、マネーと技術力の穴埋めをするっていう、魂胆かもしれません。

<北海道に、ブームが来る>

もう、李克強が日本に到着しているから、すでに、財界とはいろいろ話し出しているでしょう。今回、李首相を北海道に案内するというのは、もう、北海道は日中共同での開拓地にするという合意の上の、政治ショーかもしれませんね。

​日本人の場合、北海道の土地については、地球的視野での利用方法が全く分からず、売リ ばっかりですが、中国人にとっては、これは宝の山です。なにせ、自分が投資すれば、あとから何百万人もの同胞が次々と訪れに来るのですから。人口経済学の力はすごいですね。
当然、その場合、皇国史観なんて全くナンセンス。一方、中国人だけだと汚れる。このことも中国人は知っていますよ。おしゃれで、きれい好きで、センスのいいアジアの人々と、一緒に未来を語ればいい。 日本国と天皇の、成立と変遷については、各国でそれぞれが掴んでいる事実を出し合って、共通の歴史ドラマを作っていくことができれば、いいですね。

北海道の場合、江戸時代までほぼ完全に蝦夷地で、ヤマトの支配下ではなかった。面積が広いし、自然が濃いし、サハリンにも近い。欧米にイスラムやユダヤ教徒も交え、何か思い切った国際共同プロジェクトも可能です。

<共通の未来 をテーマに、過去を探る>

ユーラシア全体の歴史の中で、アレキサンダーや始皇帝を作り出した物語、そのチカラと意思は、その後どう発展継続し、今に至ったか、これは、誰もが知りたいはずです。 これを、TたAIを活用しながら、追体験できるドラマはどうでしょう。それを共有すれば、国際的な素敵な街が生まれてくるでしょう。

東アジアについていえば、後漢の後、始皇帝が作り出した中華皇帝に対抗していた勢力が、半島の高句麗で、ここと、日本の関係は重要です。韓国人や北朝鮮の人にとって、高句麗の始祖の朱蒙から始まり、広開土王・淵蓋蘇文・大祚栄は、大英雄です。後ろの二人は、唐の李世民、周の武則天と戦い、勝利した歴史的事実があります。

ただ韓国ドラマ「淵蓋蘇文」では、主人公の生誕が異常に早く設定され、若い時代に隋の煬帝と戦う場面があります。しかし、テレビの劇中で、その父親が「突厥の幕離支だった」とわざわざ言わせています。タルドウのことを知っているのですね。この人物こそ、6~7世紀のユーラシアの政治と人類宗教史の要の存在でした。

<中国とインドの和解>

4月27日、板門店で、歴史的南北会談があった日、実は、インドのモディー首相が中国の武漢を訪れて、習近平と会っていました。 これ、重要です。

 http://ibcjpn.com/shimada/2018/04/29/中印首脳雪解け演出の意味/
「中国包囲網」なんて、安倍のお仲間とおバカ外務省が言っていた、自画自賛の外交だったのです。

<一部抜粋>

4月27日から28日にかけて中国湖北省武漢で、中国の習近平国家主席とインドのモディ首相が会談し、常態化している両国国境紛争で事を起こさない、すなわち両国間の緊張緩和を進めることで合意したとの報道があった。

​※武漢にある東湖で、言葉を交わすモディ首相と習近平国家主席(4月28日、中国湖北省)

武漢にある東湖で、言葉を交わすモディ首相と習近平国家主席(4月28日、中国湖北省)

 武漢は1911年10月10日に、清国の袁世凱が、中国革命軍に協力した、辛亥革命が起きたところです。 習近平は、なんで、わざわざ、モディーをここに案内したのでしょうか? 
武漢には、辛亥革命後の中華民国時代に、日本が寄付し植えた桜が、今でも毎年きれいに咲きます。その点、山東省の青島や曲阜は、日本軍が1920年代に占領してからあと桜を植え、孔子廟などはとくにきれいに管理されていたのですが、毛沢東は政権奪取後、すべて伐採せよ、との指示を出しました。

もしかしたら、習近平は、毛沢東の亡霊まで、ことごとく払拭するつもりかもしれません。

人口大国同士、インドと組んで、東アジアに、心が通い合った一つの経済圏を造ろうとしているかも? そのとき日本はどう出る? その先にあるのは、やはり、アジアの共通通貨かな。アフリカも入るか。

そして、アジア・アフリカの、人間や企業の金融決済と資産の管理は、すべて電子化して、無駄な、マネーの退蔵死蔵はさせない、ということではないのか?

SNSとITを発達させれば、人道的に援助が必要なところと、個々人が自分が応援したいところが、立ちどころに判ってきます。変な搾取がなくなるから、実は、行政機能も銀行も、徐々にいらなくなっていく。 

もちろん、地球環境時代に合った、発明・発見へとマネーも流れやすくなる。それを止めているのは、戦争屋であり、国家の既得権益を持つ人間。そうしたものは、どんどん、サラされていく。

今、中国は、これまでの都市化工業化でのひずみの解消を真剣に考えているから、相当、思い切ったことをする。周小川や楼継偉は、明治以後の日本経済(金融)と産業発展の歩みをよく研究していたし、FRBのマネー秘密もよく知っている。

習近平の知恵袋、王岐山は、マネーが経済活動の実態から離れて、個人の隠れたポケットに逃げ出すばかりでは、現実の富、豊かさが疲弊するばかりになることも知っている。だから、大胆にメスを入れた。 

まあ、アジア人のみならず、地球人全体を感動させるような実態を、自分の受け持ちを決めて、作り出していけばいい。そのとき、かつて、戦争ロボットになってしまった皇国日本人、大東亜共栄圏の熱狂の、どこが間違いだったのか、この点を、再度、よく見極めたい。

<今週後半、見もの>

デンデンと口曲がり。日本の検察司法が、どう見るんだろうね。一応、国民を見て、その声を聞いているとはいうが、デンデンは今、(笑っちゃうが)すっかりアジアの平和の使者になろうと背伸びしているぞ。

でも、ケジメだけはつけないと、まともな未来は生まれない。

次元が違うけど、今、ハワイのキラウエア、大変だ。

まとまらないけど、今は強烈な戦争屋退治推進と、金融システムの管理強化と延命が進行中ということ。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。