軍事力がどんなにあっても
資金力がどれほど豊富でも
学歴がどんなに高くても、
人を喜ばす力と意思と智慧がなければ、
何の意味もない。
力や権力、科学技術があっても、
それを使って、相手のものを奪ったり、壊したり、
あるいは、自分の責任をあいまいにして、放棄するのなら、
心は、けっして喜ばない。
生きている今の現実を、
誰にとっても、快適で、心からうれしく、
未来に向けて、一緒に生きていこうと思わせる、
ホンモノの共感が生まれなければ、
人間としての、真の幸福なんて感じられない。
どんなに醜くて、辛くて、悲惨であっても、
私たちは、真実に目を向けなくてはならない。
真実を足場にしたときにのみ、
未来が開けてくるのだから。
裏切らない、裏切られない、
無数の一対一の関係の上にしか、
心からたのしめる現実は、ない。
頭の中の、シナプスとニューロンの
無数の組み合わせが、私たちのこころをきめるように、
人間社会は、現実を直視する、正直な人間たちが、
初めて、実現可能な未来を描き出す。
もう、宗教も、国家も、マネーも、
再整理の時を迎えている。
再生の起点は、いつだって、
私たち一人ひとりの魂の深奥と響きあう、
こころ だ。
デフォルト回避でもアメリカの名誉は地に落ちた。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。