TPPに関して閲覧者から補足と重大な指摘が来ました。

以下、ご参考まで。
TPPの話は全くその通りですが、以下ご参考までに補足させていただきます。(匿名さん)
① 米国からの要求のかなりの部分が農業に関するものですが、特に、農業といっても農地の
 利用に関するものがかなりみられます。ここには、背後に、農地を転用して儲けようという
 日本の産業界の思惑が見え隠れしています。
 米国はもちろんですが、結果として、漁夫の利を得ようという金融や不動産あるいは政治家
 などがひと儲けしようとしています。日米構造協議などで見られた構図と一緒です。
 米国と日本の産業界(大企業)の利益は共通ですから・・・
② 農業の安全と安心について日本の農業は、専業農家が非常に少なくなり、兼業農家は
 手間暇をかけないで農業を行おうとしていますので、農協の言いなりです。
 つまり、農協の指導するように作物を作っています。
 (意識の高い農家は出てきてはいるのですが、残念ながら、少数派です) その結果として、
 安全・安心がかなり怪しい状況です。中国産野菜の含有農薬の問題も取りざたされますが、
 日本の規制が世界的に見てかなり緩いことや、チェックするシステムが全くないので、日本
 の農産物の方が危ないかもしれません。
③ 指摘のように、価格だけで農業を議論すべきではないと思います。
  あと、是非、日本の農業が生き残る道の1つとしては、「農業技術」の輸出だと思います。
  これも単にお金を儲けようということではなく、例えば、アジア圏での共同体の中での助け
  合いというような意味合いから行っていった方が良いと思います。
 (尚、土地ごとに特製がありますので、全く同じようにはできないと思います。一緒に、その
  土地にあったものを研究していく必要があります。)

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。