今年の大反省。自戒を込め、二年前の日記を再掲します。

(以下は、リーマンショックがあった年、2008年12月27日のものです。)
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<<< 進行しているのは文明の大転換 >>>
 
 年末です。 年賀状を書いています。
何か、コメント添えようとして、今の人類社会のことを考えました。
今、進行しているのは、実は、これまでの近代化=工業化を、はるかに越える、
 <<<  文明史的大転換 >>> です。
 それも、既に国家単位の争いではなく、
 これは、地上に生きる全ての人間の意識上にも起きている、全く新しい事態です。
 簡単に言えば、どうなるか?
 これまで、工業化を進める事や効率を高めることが、絶対善であり、
 豊かさや幸福への道でしたが、 これが、どうも行き詰まりました。
 不必要なものは持たない。 
 環境を壊すだけの近代化はしない。
 大量生産 大量消費 大量廃棄 は、 愚の骨頂。
 人々は今、全てに、ホンモノを求めています。
 裏切らない人、製品、住環境、 人間関係、  なにより、
 感動です。
 これらの変化を一言で言うと、どうなるか?
 『工業化』 から  『芸術化』 への 大転換です。
 これまで、地方は、国家事業や工場誘致を進める事が豊かさへの道でした。
 また、高速道路や新幹線、空港など、機能的で便利なアクセスが
 発展での、最低限の条件とされてきましたが、
 ここまで、地球上で情報化が進むと、
 だれもが、自分だけの、「秘密のお気に入り」を探すようになります。
 地方の人間は、これまで、近代国家のマスメディアに洗脳され、 
 自分自身の創造性に、全く目が開かれない状態になってしまい、
 
 すぐに都会に集まりましたが、 これが、 変って行きます。
 今、マネーが、流れる先は、
 自分を、心底、感動させてくれる場所、 そこにある人・産品・人間関係。
 今の自分だけでなく、時間も空間も越えて、多くのイノチと、真実で交われる場。
 それは、まさに、芸術 です。
 工業化は、味気なく、殺風景な光景を広げるばかりでしたが、
 これまで、ただ、マネーが稼げるから、という理由で、人を惹き付けました。
 (それが)、マネーが取れなくなったら、もう、誰も、そこには来ません。
 それよりも、  <<< 芸術化 >>> です。
 これは、時間空間を縦横に横断して、
 人間と人間、 人間と動植物、 人間と見えざる存在、などとの関係を深め、
 
 そこにあった過去の、真実の物語の、時間を越えた共有 などから、生まれます。
 キーワードは、
        水 ・ 光(明かり)・ そして、木陰。
       そこに、 狂おしいまでの、文化的創造性。
 マネーは、人間が、気に入ったものを入手したときの対価として流れます。
 今の、日本で、本当に、このことが判っている人間が何人いるのでしょうか?
 
 過去の先人が残した遺産で生きるのではなく、
 生きている自分が、今、生きていることを感謝し、
 自分のする行為が、素敵な未来に直結することを 祈っている心から生み出される創造性。
 
 それが、芸術となって溢れている場所。
 私は、 それを創ります。
 これまでやってきた、「歴史の研究」は、
 魂や遺伝子に響かせる、「言葉のガイド」を求めるものでした。
 今、進んでいる文明の大転換こそ、 私が生来、求めてきたものです。
 楽しくてしょうがありません。
 
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以上を、2年前に、身の程知らずにも書いてしまったのですが、
実際は、この2年間、「文明の大転換」の中にいることは
知っていたのですが、とても楽しめませんでした。
昨年は3月に、自分の郷里に移り、家族がここになじむことを最優先し、
今年は4月から、環境関係のプロジェクト立ち上げに協力することになったのですが、
この件で、精神的エネルギーを、かなり消耗しました。
そして、9月は、尖閣問題で日本政府の対応に憤慨して送胆管結石になって七転八倒し、
10月末には、私の理解者である、京都と郷里の二人の先輩を失いました。
「文明の転換」は、人間の価値判断の元となる、理性の、
 さらにその奥の、「魂の質」の変換まで、伴うものなのでしょう。
今年2010年の12月、東アジアで戦争を起こしたがったアメリカのネオコンは、
その目的が達成できませんでした。 この点は、天意を感じます。
幸い、この10月から始めた、瓊音倶楽部。
ここが、私にとっても、新文明実現への希望になっています。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。