10月17日、京都の田中神社大祭の日、ジャパネスクです。

こんにちは。
すこし、落ち着いてきたので、お知らせです。
1) 10月17日(日)、
  京都にいきます。この日の午前中は、田中神社の大祭です。
  久しぶりに、この古代出雲のダン族の本拠地に、顔を出したいとおもいます。
  そして、その日の午後に、京都で、ジャパネスク研究会です。
  場所は、いつもどおり、 遊子庵です。
  今回は、 「祇園精舎の秘密」 を 研究しましょう。
2) 今回の尖閣諸島のことを、少し。
 この島の周辺で、一体何が起きているのか? 
 ここを見つめていたのは、日本、中国、台湾だけではありません。
 もっと重大視していたのが、アメリカです。
 人工衛星からの監視、そして、潜水艦。
 
 アメリカは朝鮮半島沖の画策に、今年3月に失敗(韓国哨戒艦「天安」の爆発沈没)し、
 東アジアでのプレゼンスが急速に、落ちていました。
 そのときに、中国共産党が9月18日に、尖閣諸島に、中国漁船を1000隻以上浮かべて
 、この海域の領有を国際的にアピールしようとする計画があることを、つかみました。
 しかも、この地域には、海底には、多くの石油や天然ガスが埋蔵されていることを
 すでに、1970年代には掴んでいました。
 もしかしたら、1971年7月に秘密訪中したキッシンジャーは、その事実を北京政府
 に教えたのかもしれません。1972年の日中の国交交渉で、この尖閣諸島が鋭く
 対立した理由に、この地下資源があったのではないか、と考えると、すっきりします。
 さて、そうなると、今回の漁船の船長ですが、本当に何をしていたのか?
 国家の密命を受け、海底探査をしていたのではないのか?
 しかし、今の日本政府=菅政権は、これを漁船として処理しており、はなから、
 このスパイ行為をないこととして、不問にしています。
 (状況からして、実際には、あったことは間違いないでしょう)
 中国政府にしてみれば、漁船を装って敵が不当占領している海域に侵入し、必要な
 情報をすっかり入手し、一旦は拘束されたものの、無事に帰還できたわけですから、
 まあ、「英雄の扱い」にもなります。
 
 こうした、緊張で、誰が一番喜んでいるか?
 ずっと、人工衛星で、見つめていたアメリカです。
 
 再度、指摘しますが、
 日本は、 軍事を発動できない、「不完全な国家」
 一方、 中国は、常に、国家として暴力装置を発動させたがる「独裁国家」。
 それ以上に、ずる賢いのは、
 日本を手篭めにしている、世界最強の軍事大国のアメリカです。
 海上保安庁の収録ビデオ。一体何が映っているのか?
 すでに、事件から3週間が経っています。 
 政府は、「漁船」としてあつかって外交処理に入って釈放したのに、外交交渉は、泥沼化。
 今となっては、これから、このビデオを、菅政権が公開してもそこに何が映っていようと、
 日本国内からも、また、中国からも、「編集加工されている」との扱いになってしまいます。
 いろいろありますが、また、腹立たしくなるから、もう終わりにします。
でも、一つだけほっとしていること。
>> 中国もアメリカも、本気で戦うつもりはないということ。
 
あとは、私たち日本の「知謀」しだいですが、
ボールは向こうにある、といっている、「ホームルーム」だからなぁ・・・。
 領土、 漁業権、 地下資源、 メンツ、 経済実利、 ETC。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。