牛馬童子の「首」が戻った。

 2年前の6月、いやな事件がありました。
 北野天満の「撫で牛」の頭が割られ、さらに、熊野古道の牛馬童子の『首』がなくなりました。
 撫で牛は、修復されましたが、『首』は戻りませんでした。
 しかし、今月16日、バス停に届けられていたようです。 以下は読売新聞。
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 < 熊野古道の「牛馬童子」頭部? なぜかバス停で発見 >
 世界遺産・熊野古道のシンボルで、2年前に頭部を何者かに切断された和歌山県田辺市の石像
「箸折(はしおり)峠の牛馬童子」について、田辺市教委は18日、頭部とみられる石造物が見つか
った、と発表した。
 同市教委などによると、16日午後3時30分頃、同市鮎川のバス停ベンチに、牛馬童子の頭部
そっくりの石の塊が置かれているのを近所の男性が見つけ、田辺署に通報した。
 同署は切断面を照合した上で、市に返還する方針。大きく傷んだ様子はないという。
 牛馬童子は高さ約50センチの石像で、花山法皇が熊野を参詣する姿をモチーフに、1890年頃
に作られたとされ、僧服姿で牛と馬にまたがっている。 観光ポスターなどで取り上げられることが
多く、親しまれてきたが、2008年6月に頭部が切断され、持ち去られた。
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 参考までに。
 花山法皇は、藤原道長全盛時代に、中野に来ていて、一首、残しています。
「 みすずがる 信濃の奥の 松川の 清き流れに みのり 流して 」 
 ちなみに、牛は、古代イスラエルのエフライム族のトーテムでした。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。